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花言葉は【家族愛】


「それでその花は誰が置いたのか分からないの?」

「まあね」

「それ怖くね?」

「春芳君は黙っといて。花ってどんなのなの?」

「えっとね」

 写真を見せる。

「それサルビアよ」

「ふーん。花に知識ないからわかんないな」

「よく知ってるな」

「まーね、花言葉もちょっとくらいなら分かる」

「花言葉か……サルビアの花言葉ってなんだろうね」

「それは分からないわ」

「田戸使えねえな」と彼は隣でからかった。

 彼女は可愛く怒った。

「今日、田戸部活は無かったの?」

「あったけど台本がまだできてないって」

「いやお前でれるの?」

 春芳は彼女に遠慮が無くなっている。それだけ仲が良くなったんだなと思った。

「春芳何言ってんだよ、田戸は天才なんだぞ」



 だってぼくを騙すほどの演劇部のエースなんだから。


サルビアの花言葉を是非。

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