2-他視点 王妃“アオハナ”さんの日記
今回はとても短めです
別に手を抜いたわけではありません
◆王妃“アオハナ”さんの日記
今日は私の息子、エヴィの誕生日。
メリラ達に手伝ってもらいながら準備したかいもあり、エヴィもミリシアちゃんも、とても喜んでいました。
エヴィは初めて見るケーキに目を輝かせ、エオノーラさんが驚くくらいたくさん食べていました。今度私も作ってみようかしら。
無事に息子が一歳を迎えられてほっと一息。
メリラが、エヴィは泣かなすぎるとずっと言っていたので、私も少し心配していました。
一年、大きな病気もせずに暮らせたのは本当に良かった。
と思ったら、今度はメリラが
「アオハナ様。ミリシア様はもう既に少しならば言葉を発しておられます。エヴィ様にも練習させるべきでは」
と言っていました。
ミリィちゃんが話す、と言っても、ほんの少し単語を並べているだけなのに……。
別にエヴィなら大丈夫、と言っても納得してくれないし。どうすればいいのかな?
でもエヴィなら大丈夫だと思う。
きっと、この先に待つ、未来でも。
◆
今日は夢を見た。このごろいつも見ている夢。
出てくるのは、成長したミリシアちゃんとエヴィ。それにヴァルハンもいた。
後は私の知らない人たち……。私の夢なのに、知らない人が出てくるっておかしいと昔は思っていたけれど、今ではそんな思考すら薄れてきた。
私は夢のことを、ヴァルハンに手紙で伝えることにする。
きっと助けになってくれる。
そう信じて。