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紡がれ行くあの過去  作者: 榊屋
第二章 突然が当然のこの世界
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36-Try Lie-


 目覚めるとそこは、病院だった。


「・・・・・・もう久しぶりとしか言いようが無いぜ」

「僕もだよ。響花のお見舞いには何度も来たけど入院はあんまり経験して無いね」

「あんまりってことはあるのか?」

「まぁね」

「・・・・・・ていうか当然のように同じ病室なんだな・・・・・・」

「それより訊きたい事があるんだけど」

 隼人がそう言った後、静かに病室の扉が開いた。

「・・・・・・」

 東先輩だった。松葉杖をついている。

「おい、嘉島・・・・・・どうやって今日元を倒したんだ」

「・・・・・・は?」

「僕も同じ質問を呈するよ」

「・・・・・・え・・・・・・」


 話によると。

 あの後、家は崩れ去った。瓦礫のように地面へと落下したそうだ。

 そしてその瓦礫の中から俺が2人を背負って現れたらしい。

 その後

「救急車を呼んでくれ。こいつ等と俺を頼んだぜ」

 と俺が言って、意識を失ったそうだ。


「ああ・・・・・・そういうことね」

「分かったのか?」

「ああ。それは俺がやったことだろう。深層心理の暴走ってところかな?」

「・・・・・・訳が分からんな」

「まぁつまり何も考えずにやってるんだけってことだよ」

 俺はそう言ってから病室を後にした。




 屋上。学校とは違って開放されているため何ら問題ない。

 そして偶然にも誰も居なかった。

 強いて言うなら高いフェンスで囲まれているため、見下ろす事は出来ない。

「・・・・・・」

 やったのは俺じゃない。きっと『タケル』だ。

 勝手にやりやがって・・・・・・。


「俺の体だぞ・・・・・・」

 いや――。

 俺の体ではないのか――――。


















========3年前==========

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