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紡がれ行くあの過去  作者: 榊屋
第二章 突然が当然のこの世界
67/81

33-Point End-

 まっとめー。

 憎しみ。

 小さな頃から家族、友達、見知らぬ人から壮絶なるいじめを受けた。

 見た瞬間に、『コイツは俺より下だ』と思わせるような存在だった。

 皆、何もかも、全て、全部、ALL、EVERYTHING


 消したかった。消させたかった。


 悲しみ。

 小さな頃から家族、友達、見知らぬ人が何一つ見ようともしなかった。

 視線に入らなかった。視界に入れなかった。

 入れるつもりもなかった。

 だったら、見せようと思った。


 見なければならないくらいの絶望を与えようと思った。


 妬み。

 小さな頃から家族、友達、見知らぬ人から、姉と比べられてきた。

 劣等感を感じてきた。優越感を消されてきた。

 何もかも姉が上だった。

 上に立ちたかった。


 上に立たなければならないことを信じた。


 憎しみ。悲しみ。妬み。

 憎悪。悲哀。嫉妬。

 それらの感情は人々を縛っていく。


 3人はその感情を元に集合した。

 集合の仕方は運命としかいえない。

 単純に同じ志を持って、3人の『シンデレラ』の模倣犯が生まれた。

 ただそれだけだった。


 犯行は基本的に更級が行う。

 事件の隠蔽、アジトの確保等は全て久留巳。

 事件を追ってくる連中を今日元の組織を利用し、食い止める或いは殺すのは今日元だ。

 それでこの世界の平和を守る。それが彼らの正義だったのだ。


 正義。

 それはどこにだって存在している。

 正義の反対は悪ではない。敵でもない。

 なぜなら悪の反対は良で、敵の反対は味方だ。

 正義に反対なんてない。

 『正義の反対は正義だ』という言葉はよく言われる。


 違う。


 正義に反対は無い。

 それは正義を見たときにそれを感じる人の違いだ。

 強いて言うなら、正義の敵は違和感だ。

 自分とは違う。自分達の考えとは違う。相手の思想は嫌いだ。

 そういうような何かが、衝突を生む。

 それでも、正義の反対はない。

 一生分かるはずが無い。

 永遠に議論は終了しない。


 だが敢えて、正義の反対上げておくとすれば。


 それは意義だと思う。


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