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紡がれ行くあの過去  作者: 榊屋
第二章 突然が当然のこの世界
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31-Circuit Kid-


 東先輩はバイクに乗って構える。

「嘉島。隼人を頼むぞ」

 そう言って東先輩はバイクで今日元に突っ込む。

「あ、分かりました!」

 思わず敬語を使ってしまうほどだ。


「隼人!大丈夫か!」

「痛い・・・・・・けど、大丈夫だ。それより、今の内に君に教えておく。今日元の能力を」

「あ、ああ」

 隼人の冷静さにはいつも驚かせる。自分よりも他の利益を考えている。

「あの能力は『深層心理クレイジー・シーン』という能力だ。想像を武器にする力や考えた事を武器にする力ではないんだよ。正確には『思ったこと』が事実に『なる』力だ」

「・・・・・・何か違うのか?」

「『そうする』のか、『そうなってしまう』のか。『意思』なのか『現象』なのか。ということだ」

「・・・・・・それでなんか変わるってのかよ」

「変わるよ。大いに変わる」

 先ほどの今日元の台詞をまねるようにしていった。根に持っているようだ。

「それより、東先輩が勝てるのかどうかも問題だ――」

 そして視線を向けると。


 東先輩と今日元は空中戦をしていた。

 今日元はともかく(空を飛ぶ靴とかだろう)、東先輩はどうやっているのかと思えば、足にホバー式のプロペラをつけているようだ。そして靴からジェットを出して、空を自由に飛んでいるようだ。もう、アレは人間じゃない・・・・・・。

「・・・・・・」

「今日元はともかく、東先輩は何なんだろうね・・・・・・あの力は」

「東先輩は全力疾走ラスト・サーキットって言ってたぞ」

「・・・・・・聞いたことも無い。となれば・・・・・・」

「新型ってことなのか?」

「だね」

 そう言って東先輩の戦況を見る。

「くっそ!そんな力知らないぞ!『ラスト・サーキットの効果を消す剣』!」

 そう言って今日元は剣を出して、東先輩を斬りにかかる。

「効くか!バック!」

 東先輩が言うだけで、特に何かが起きるでもなく、瞬時に体が下がる。

「食らえ!」

 右腕にバイクのマフラーが現れ、装備される。そして、その状態でエンジンをふかし拳が目にも留まらぬ速さで今日元の顎にヒットした。

「が・・・・・・ぁ・・・・・・」

 今日元は空中から落下して、地面に墜落する。


「やったか!?」

 東先輩は静かに下りてきた。

「・・・・・・う・・・・・・」

 今日元が少しずつ体を起こす。

「・・・・・・最後だ・・・・・・もう終わりにしてやる!!」

 今日元はそう言って、右手を上に挙げた。

 すると。

 家の内装が変化した。

 そして俺達の前に。


 100を有に超える銃器が現れた。

「な・・・・・・!!」

「気をつけろよ。これはアクターの力じゃない。実物の銃器だ。そして、『自動操縦』を俺の力で付与している上に、『ラスト・サーキットとシンキング・キングとリメンバー・リメインの効果を無効化する』という効果をつけている」

「くっそ・・・・・・!!結局ただの銃じゃないじゃねーか!」

 俺は床に手をつける。

 意味が無い。

「隼人!」

「無理だ。僕らに打つ手は無いよ」

「東先輩」

「恐らく俺でも無理だな」

 2人は異常に冷静だった。


「これで終わりだ!」

 今日元は手を振り下げた。


「畜生ォ!!!!!」



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