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紡がれ行くあの過去  作者: 榊屋
第一章 始まり始まり、この世界
27/81

27-まとめ-

 まとめでーす。

 例えば、の話をしよう。


 生まれた瞬間に母が死に、父は20歳も年下の女と再婚。その母から邪魔だと虐げられ、飯もろくに食えず、仕事から帰宅した父からは暴力を受ける。それに関して嫌気がさして、家から脱走して、親に見つかって捕まって殴られて、死にかけてを繰り返す。気がつくと、母親も父親も近くには居らず、親戚も祖父母も存在せずに途方にくれていた少年(仮にFとする)は、公園で何年も過ごした。そして年齢的に小学生になったころにに出会った、交番の警察官(仮にRとする)に拾われた。その時、ようやく自分の存在に気付く事が出来た。


 小学生までにコレだけの経験をした人間は、普通は歪む。狂う。


 つまりはそれが原因なのだ。

 無責任であるにも拘らず、責任を背負ってきた双葉は幼少期の間に、『責任』を押し付ける事を学んだ。突発的にそうなったのではない。『人生』が彼を作ったのだ。

 最初の事件は、新米刑事にして『今まで世話をしてくださった』警察官とコンビを組んだ彼には、重圧がのしかかる。或いは、プレッシャーとも言うべきだろうか。

 それを押し付ける・・・・・・自分の肩の荷を下ろすことが、彼の能力だった。

 下ろす事が落とす事につながった。

 2度目の事件を起こすきっかけも同様にプレッシャーだった。原因は王城隼人だった。

 自分が犯人だと疑われている。先輩も自分を守ってくれたが、それでも『奴』には何の意味も無かったらしい。

 そう思い込んだ。嘉島の仕事のおかげで。

 嘉島の仕事とは、双葉が現れるだろうことを考えて、さらにプレッシャーを更に掛けるために『出会う』ことだったのだ。

 ともかく。

 それを結果として、双葉は暴走した。



 とまあ、こんなところだろうか。分からないところは、ご愛嬌。まとめとしての役割を果たせたかどうかに関して言えば、まぁ気にする事じゃないだろう。


 最後に1つ。

 双葉が最後に落とすもの。


 それは彼の命だったのだ。

 はい、まとめ終わり。

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