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第七話

第七話です。

ではどうぞ。

「皆さん、今日は転校生がいらっしゃいます。さあ、どうぞ」

コツコツと靴の音を鳴らしながら教壇に上がる。




「セレナ・ルミナです。よろしくお願いします」




数日前。

「いいかい? ネメシス。学校で絶対ネメシスって名乗っちゃだめだよ」

「なぜですか?」

「いやいや、君は世間に名を馳せる有名な殺し屋、『終焉の眠り姫』ことネメシスだよ? 学校に知られたら大騒ぎになるに決まってるって」

「でも、そんなことをしてもなんのメリットも……」

「ネメシス」

ヘリオス様が私の口を人差し指で、閉じる。


「メリット、デメリットの話じゃない。これは命令だよ」

ニコッと笑った。しかし、ヘリオス様の琥珀色の瞳はいつもより、色濃く見えた。



「君の今の主人は私だ。なら私の命令に従えるだろう?」



そして今に至る。



シンと静まり返った教室。

ジッと見つめられる視線が怖い。

慣れていないせいだろう。

今すぐ視線を逸らしたい。

ふと聞こえた。


「え、ヤバ。めっちゃ美人じゃね?」

「わかるー! スタイルもすごくいい!」

「女の私でも惚れるわ」

ヒソヒソとそんな話し声が聞こえた。


ああ、ここでも。




――――同じことの繰り返し。

「てかさ、ルミナってヘリオスと同じ……」

「え? まさか兄妹? いや双子か?」

「でも、顔似てないぞ?」

「どうなんだ? ヘリオス」

教室の殆どが、教室の窓際にいるヘリオス様の周りに集まる。

「彼女は私の従兄妹で、最近家の近くに引っ越してきて……」

沢山の人に囲まれ、愛情深く振る舞う様子は彼が御曹司であることを再認識させられるよう。

「はい! みなさん、静粛に! 授業が始まりますよ。それではセレナさんは空いている……ヘリオス君の隣の席に座ってもらいましょう」

先生に言われるがまま、ヘリオス様の隣りに座る。



「ねね、どこに住んでるの?」

「今度、一緒に遊びに行こーよ!」

「ああ、近くに新しくできたカフェとかいいんじゃない?」

「趣味は何? 何のスポーツが好き?」


座ったはいいものの、周りの人たちからの質問攻めが止まらない。

「えっと……その」

私は見られることが苦手なのかもしれない。顔がつい下に下がってしまう。

答えられない私を察したのか。

「みんな、セレナが困っているよ。質問はまた休憩時間や昼食時にもできるんだし、今は授業に取り掛かろう」

ヘリオス様のたった一言で、私の周りから人だかりが一切なくなった。

「ありがとうございます」

「いや、いいよ。転校初日から大人気だね。けど」

目を下に逸らしたかと思いきや、窓の方に走らせて、どこか遠くを見つめる。



「なんか、みんなに見られてるの……嫌だな」



そして、家に帰るまでなぜか少し不機嫌だったヘリオス様。

いつもより、小走りで私を置いていくように歩く様子から察するに……。

私はもしかして。

ヘリオス様を怒らせてしまったのでしょうか?


第七話どうでしたか。

この作品も累計ページビューや累計ユニークアクセスが増えてきていて、嬉しい限りです。

是非ブックマーク、評価ポイントよろしくお願いします。

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