昨日の脚本家
君がもし、今日に疲れているのなら
それは、昨日の脚本がまずかったんだ
やりたいことをつめ込みすぎて
何もできずにうなだれてしまう
あわただしい今日を演じながら
明日の脚本を考える日々
投げ出してしまいたい、と思う時もある
しかし、そんな物語を誰が望むというんだ
プロットを決め、キャラの性格をつかんだら
あとは困難に立ち向かわせろ
葛藤や挑戦にハラハラするから
人は魅了され、応援もしたくなる
どこかのプロデューサーにダメ出しをくらって
あきらめてしまうのも人生だ
誰もが一流になれるわけではない
ただ、空白に耐えられるほど人は強くないから
何かでまた、心を埋めようとする
できればそれが
誰かを励ます言葉や
笑顔をさそうしぐさだったら
明日の脚本家も、きっと
許してくれるにちがいない