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第一話メイプルワールド…?なにそれ。

 【タナリ、神獣学園にて】

「くわぁ!補習終わり!」

僕はタナリ。とりあえず…高校生。僕は今やっと居残り補習が終わった。

「げっ、もうこんな時間なの!?…走れば間に合うかな…」

そう、今日は僕の好きな小説、『ファンタジー・フレンド』がアニメ化して、今日スタートするのだ。

「とりあえず、近道して走って帰ろう!」

近道はいつも暗く、人も少ない。そして今は5時…走ればなんとかなるだろうそう思い、ダッシュして下校する。

「いっそっげええええ!!!…ん?」

走っている途中、少し妙な男性がいた。白い髪、暗い青緑色の瞳。まるでこの世界の者ではないような。そんな見た目だった。なんか見たことあるような、ないような。僕はただ変だなと思いながらも走っていた。


【タナリ、自宅にて】

「…ただいま。」

そう言っても返事は帰って来ない。そう。僕の親は“家には”いない。僕のお父さんは病気で僕が幼い頃に亡くなり、お母さんは事故で僕が中学生の頃から入院している。まだ意識も戻らないらしい。

「…はぁ。」

僕は電気とテレビを付けて、いつ買ったのか分からないカップラーメンを食べながら、ファンタジー・フレンドを見た。ファンタジー・フレンドは仲間達が手を取り合って強敵を倒す物語。初めて読んだとき僕は仲間達の絆に涙して、心の支えになっている。僕の生きる意味にもなっていた。

「やっぱりこの物語は最高だなぁ…」

…そしてこう呟いた

「僕も、この物語みたいな場所で、仲間と一緒に強敵を倒して見たい…」

しかし異世界なんて存在しないのは分かっている。だけど最近シンクホール事件で異世界は存在する!とか言ってる人いたな…信じないけど。でもせめて…友達が欲しい←コミュ力高いぼっち


【タナリ、自分の部屋にて】

僕は制服のままベッドに飛び込む。

「くうぅー!ふっかふかあああああ!」

…いつもベッドに飛び込むとこう言う。

「そういや、あの白髪の人、僕の手の甲見てたなあ。」

そう、僕の左手の甲には、なぜか生まれつき一つ丸の模様がある。お母さんはタトゥーじゃないとか言ってたけど、いまだに信じてない。お母さんも何も知らないらしい。僕は学校で何か言われないよう、手袋を付けていた。

「ふわぁ、なんか眠たくなってきた…明日は休日だし…このままねーちゃお!」

僕は制服まま寝てしまった。


【夜】

僕は目を覚ました。スマホを見るとまだ1時前。ちょっと外の景色を見ようと、カーテンを開けた。そうすると…

「…え?」

あの時の白髪の男性がこっちを見ていた。そして急に手の甲の模様が光り出す。

「えぇ!?光った!」

僕はギャーギャー言っていると白髪の男性はこう言った。

「やはり…」

僕は急に眠くなり、目の前が暗くなる…




◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


【タナリ、どこかにて】


……………………体が重い気がする。なんか頭も痛い…ここは何処?…僕は…タナリだよ。











もしかして死んだ?












いや、僕、息はしてる…










…でも…これだけは分かる。







絶対僕の部屋じゃない…なんか床で寝かされてる…絶対。








「……どこで……倒れて………だ?」


「ル……の……へ行こうとしてたら……倒れて…です。」


微かに声が聞こえる…倒れてた?僕倒れてたの…?


「一向に…を覚まさないわね。」


声がどんどん大きく聞こえてくる。とりあえず手を動かしてみる…とりあえず…生きてる。うん。


「後々目が覚めるんじゃないか?お前らは少し心配し過ぎなんじゃないのか?」

「お前は心配しなさ過ぎだ。ファントム。」

…なんか異世界人みたいな名前だなぁ。


「火でも吐けば起きるかも!」

「み、ミル!止めて!」

僕はとっさに目を覚ました。

「僕は食べれないよ!」

「起きた…」

みんな僕に注目する。皆の見た目はどれもまるで別世界の見た目だ。コスプレ…?なんかドラゴンも居るし…

「え、えっと…ここは…ドコデスカ…」と聞くと、銀髪の人が説明してくれた。

「ここはラニアの家だ。君はどこから来た?」

「僕は…神獣学園の近くです!」

と僕が言うと、なに言ってんだお前という顔をされた。

「神獣学園…?」

銀髪の人が目を細める。

「神獣学園…?そんな場所は聞いたことがない。」

僕は驚く。神獣学園はいろんなことで有名なのに。

僕は神獣学園について全力で説明する。やはりそんな所はないと言われた。

「はぁ…喋るの疲れた…」と言い、外の空気を吸うために外に出る。

「…え?」僕は見たことのない景色を見て唖然とする。

周りを見渡せば緑、緑、緑!大自然!大きな木?は下まで続いてる。

「…ここジャングルか何かなの?」と呟く。と、尖った耳の人が言う

「ここはエリニアよ?どうしてそんなに驚いているの?」

もうなんも分からなくなっていく。頭はもう混乱している。

その時、金髪の派手な服を着た人が来た。

「なぁ、もしかしてお前は…『フレンズワールド』から来たんじゃないか?」

「フレンズワールド…?」

「あぁフレンズワールドは…」

僕はフレンズワールドについてたくさん聞いた。僕がいた所と情報が全く同じだった。

「てことは…別世界ってこと!?!?」

「君から見たら…そうだろう。」と銀髪の人が言った。

「てことは…みんなコスプレじゃないのか…」

僕はふと手の甲を見た。

「…え……」

手の甲の模様が丸から星になっていた。タトゥーは形が変わるものだっけ?もうすべての環境に困惑した僕は叫んだ。

「あああああああ!なんなんだよおおおおお夢じゃないのーーー!?!?」

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