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異世界への転移

 ある日高校からの帰り道、景色が急に変わった。目の前は真っ白な世界。周りを見渡しても何もないと思っていたら、目の前に虹色の光が集まり人の形になった。


『お前は今から異世界に召喚される。西の王国の二人の王女によって』


 そいつは俺にいきなり話しかけてくるが、何の話かさっぱりだ。


『お前には今は理解が出来ないかもしれないが、先日お前の友人が二人行方不明になっているだろう?その二人も異世界に召喚されているとしたらお前はどうする?』


 それを聞いてハッとした。

 たしかに先日俺の幼馴染二人が行方不明になったばかりだ。


「たしかにいきなりで理解するのは難しい。だが、あなたのその言い方から察するに、俺も二人が飛ばされた世界に召喚されると言うことか?」


 俺の幼馴染二人が急に行方不明になるなんて、理由も全く分からず途方に暮れていたが、目の前の光が話しているように、異世界に召喚されたと言われた方がまだ納得出来る。もちろんこんなことが俺の周りで起こるとは夢にも思っていなかったけれど。


『まぁ、そう言うことだ。お前、意外に冷静だな。その方が話が早いから助かるがな。時間が無いから手短に説明するが、お前を召喚した王女達は東の帝国の者によって現在大ピンチだ。二人が死ねばお前は元の世界に送還されて、王国も滅亡するだろう。つまりお前は二人を取り戻すことがほぼ出来なくなる。それを防ぐためには私と契約し王女達を助ける必要がある。ここまでは良いか?』


 あまりにも不思議な出来事だからか逆に冷静に話を聞けているのかもしれない。つまり二人を助けるためには王女を助ける必要がある。そして……。


「その契約とやらをあなたと結べば王女と俺の幼馴染を助けられる可能性が生まれるということだな?」


 相手の表情などは分からないが、驚いているような反応をしているのは分かった。


『ふむ、頭の回転も良いようだな。私が与える力は強大だ。契約をして、力を与えることにデメリットもある。しかし、それを説明している時間はない。この白の空間を維持出来るのはあと1分もない。それを過ぎればお前は異世界にそのままの状態で放り出される。私が今話せるのはここまでだがお前はそれでも私と契約するか?』


 デメリットは気になるが、俺が契約しなければ異世界に行っても無駄死にということか。なら、選択肢は一つだ。


「分かった。俺と契約してくれ!」


『ほう、良い判断だ。王国のため、お前自身のために、私も力を与えよう。私はお前の全身装備となり力を与える。私を装備すれば闘い方は理解できるだろうし、アドバイスも出来る』


 躊躇っている時間はない。覚悟を決めろ。


『私の名はガーディア。お前の名を名乗り、私の名を呼ぶのだ!』


「俺の名前はアマネだ。これからよろしく頼むよ、ガーディア」


 暖かい光が俺の中に入った瞬間、また景色が変わった。




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