さよなら、じいちゃん
23年ぶりに、父の故郷を訪れる
街灯がLEDになり、町も道も姿を変え
思い出溢れる父の実家も、知らない誰かのものに
変わってしまっていた
夏休み、青空の下、走り回った景色
思い出と重ね合わせれば、そのままに
優しいじいちゃんの顔、浮かんだ
山の上のシンボル見て、時間が巻き戻る
昨日の事のような思い出も
気づけば、遥か遠くにある
もう会う事は叶わない
最後の言葉が何だったかも、思い出せない
青い空は、変わる事はなく
今もこの先も、時を繋ぎ続ける
ぼくは繰り返し、訪れるだろう
眠っている、透き通った記憶の中へ