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その時あなたは幸せだった。  作者: アサギ
夏目春斗
3/5

霊界喫茶、Human world

Human world(=人間世界(訳))


 ドアについた鈴が高らかに店内に鳴り響いた。

一斉に視線がドアに集まる。魔鬼はギョッとした顔をして、店内に足を踏み入れた。

魔鬼が真っ先に向かったのは、カウンターだった。そこは、魔鬼の定位置でもある。

「珈琲一つ。砂糖多めで」

「はいはい、いつものだね」

「あ、ああ」

「しかし、相変わらずだねえ」

「何がだ」

「ここに来るのは久々だろ?」

「まあ、確かにな」

「この店の中で一番視線を集めてると思うが」

「……だからどうした」

「いや、相変わらず目立つと思って」

「そういえばマスター、今年で何歳になる?」

「もう、百二十になるかな」

「そんなに歳とったんだ……」

「何か文句あるか?」

「初めて来たとき、まだマスター二十歳くらいだったのに」

「まだ、あいつが生きてた頃だな」

「まだ僕は十二だったな」

魔鬼は昔を思い出し、少し切なそうな顔をした。

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