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その時あなたは幸せだった。  作者: アサギ
夏目春斗
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人間界、再び

 死神界に戻ってきた魔鬼。見た目こそ子供だが、100年近く生きている。

「へー魔鬼。今日もお迎えしてきたんだねえ」

「なんだ」

「いや、ただここ最近そういう仕事ばっかで大変そうだなあって」

「別に。ただ死ぬ人間を迎えに行くだけだろ」

「はははっ」

「五月蝿い。どっか行け」

「相変わらず酷いなあ君は」

黒い丈の長い上着を着た青年。影野に声を掛けられ、あからさまに嫌な顔をした魔鬼はイライラした気持ちを抱え、再び人間界に降り立った。


「あーもうっイライラするっ」

黒い髪をくしゃくしゃっと乱しぼさぼさになった髪をウザったそうに整える。やはり人間界で、魔鬼の容姿は目立つ。だが、その視線に目もくれずスタスタと街を歩き、ある喫茶店に足を踏み入れた。その喫茶店はマスターが霊界のものである為か、霊界のものがよく出入りする。そのほとんどが死神や吸血鬼である。

別に吸血鬼に対して何とも思っていないので、魔鬼自身もよく通っている所である。


 それが、魔鬼と夏目春斗の出会いのきっかけだった。

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