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見たくない現実

「兄上……アリアス様には悪いのですが、私としては冒険者をお勧めいたしますわ」

サリシアは二日目の"授業"が終わった後、そう言った。

「理由はいくつかありますが、一番大きいのはハイデンベルク様のように飛びぬけた個人的な武勇をお持ちでも、騎士団では従者をしばらく勤めなければならないということ。連携をとり、騎士としての心得を叩き込むためだそうですけど、これは貴族でも例外のないしきたりですから、免除されるとは思えませんわ」

「その点、冒険者は最終的には自分の力が頼りですもの。階級はありますけど、下級の者が必ず上級の者のいいなりになるとは限りませんわ」

ですから、とサリシアは顔と顔を近づけながら続ける。

「冒険者になるべきです!」と。

この女の妙な冒険者推しは何なのだ。


なおも話を続けそうなサリシアを部屋から押し出し、新しいベッドに腰掛けた。

今回は金属製の寝台であり、相当に頑丈そうだ。

少々うっとうしいが、サリシアの言うところは正しい、と思う。

個人主義で行く、そうせざるを得ない、のであれば選択の余地はない。

騎士は何をすべきものかおおよその見当はつくが、冒険者とは何か。

オールドワールドで言うところの探索者と傭兵を混ぜた如きものか、とも思われるが、まだ情報を集めなければなるまい。

その夜はそうしたことを考えながら"技能"の欄を読んだ。

六対十二翼

欺瞞の翼(使用可能)

貪欲の翼(使用可能)

誘惑の翼(使用不可)

悪逆の翼(使用不可)

非道の翼(封印中)

・・の翼(封印中・隠蔽中)

肉体技能

蝕み(使用可能・素手のみ)

肉体を武器に(常時使用)

武器汎用(常時使用)

エーテル実体化(常時使用)

極限剛力(常時使用)

精神技能

解読(集中時使用)消耗MP3

翻訳(集中時使用)消耗MP0

召喚魔法(使用不可・永久)

異界との通交(使用不可・永久)

万能魔法知識(オールドワールド限定)

万能言語知識(オールドワールド限定)

エヴィア語読解初歩(習得中)

エヴィア語会話初歩(習得中)


得体の知れない"翼"に肉体技能、それに反して貧弱極まりない精神技能。

戦士として生きていくほかない現実を否応なく突きつけられる解読結果であった。


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