気づけば悪女になっていました。
主人公がなかなかいい性格してます。
好きなものを詰め込んだ、山なしオチなし意味なしな話です。
萌えと好きは違うと思うの。
私の今の心情を表すとしたら、どうしてこうなった、この一言につきる。目の前には美しい顔を鬼すらも裸足で逃げ出す程に険しく歪められたご令嬢が数名。周りには何事かと遠巻きで様子を伺う子息令嬢が多数いる。そりゃ、お昼時の食堂のど真ん中で、一目で修羅場だとわかるようなこんな場面を見せつけられたら気にもなりますね。分かります。お騒がせしてすみませんね。だけど言い訳をするようですがこれは不可抗力です。
「ちょっと!聞いていますの!?」
「これ以上メル達につき纏わないでください」
「はぁ」
私の気の抜けた返事に目の前のご令嬢たちは更にご立腹のようで。めんどくさいなぁ。どうやら彼女たちは、私がこの学園のイケメンたちを侍らせているのが気に入らないようで。いや、侍らせた覚え無いんですけど。
「だいたい何ですの?貴女、ミロシュ様やフェルディナント様に無理矢理ドレスや変な衣装を着せているらしいですわね!?」
ミロシュ様というのは、この学園の生徒会会計を請け負うミロシュ・シルヴァ・ウォルトン様のことで、私はロシュと呼んでいる。私の数少ない友人の一人だ。
ロシュは生まれてくる性別を間違えたんじゃないかと思うほど可愛くて、そこら辺の女の子なんて目じゃないほどだ。勿論、私なんて足下にも及ばない。そんな彼は男の娘なのだ。偶然その趣味を知ってしまった私は滾った。生男の娘、だと…!?しかもこんな美少女。萌えないはずがない。そんな訳で私は、普段は姉のお下がりである大人しいドレスをこっそり着るしかないというロシュに喜んでドレスを貸した。しかし、私もそんなにフリフリなものはあまり着ないのでロシュ好みのドレスを手づくりしたりもした。いやぁ、アレは本当に楽しい。着るのが美少女だから私も作り甲斐があるというものですよ。
そしてフェルディナント様というのは生徒会書記を務めるフェルディナント・エレクシア様のことで私はフレディと呼んでいる。彼は私がガンガンアタックして友達になった。
フレディは金、銀、赤、緑など奇抜な髪と瞳の色が当たり前のこの世界で珍しい黒髪黒瞳だ。目に痛い色が多い中、本当に落ち着くよ。懐かしき日本人カラー。更に言うなれば和風美人なのだ。なのに名前はバリバリ洋名という違和感。そんなことはどうでもよくて、和風美人?大好物ですとも!出来ることなら和服を着ていただきたい!私に萌えの提供を!なんて下心満載で仲良くなって、ついにこの間和服を着ていただきました。私の好みドストライクです、ありがとうございます。え、和服をどうやって用意したかって?勿論、自分で作りましたけど何か?レイヤー舐めんなよ。
という訳で私は別に無理矢理着せていない。ロシュなんてノリノリなんだからね!フレディも満更じゃない……ように見えたけど本当は不承不承で着てくれたのかなぁ。……うん、フレディには後で謝っておこう。
「メルヒオル様やリューディガー様にはベタベタと付きまとって!!」
メルヒオル様とは生徒会会長メルヒオル・アシュフォード様のことで私はメル様と呼んでいるが二人きりになるとメルお姉様に変わる。
それはメルお姉様が隠れイケオネェだからだ。私の周りは萌えの宝庫か!ひょんな切っ掛けでそのことを知った私は、最初は脅しの口止めをされてギクシャクした関係だったが、少しずつ仲良くなりメルお姉様と呼ぶ迄にこぎ着けたのだ!最初は控えめだったメルお姉様も今では一緒にお茶をして、所謂ガールズトークを(主にメルお姉様が一方的に)語ったりするのが日課となっている。イケオネェ万歳!
それからリューディガー様とは学園の一匹狼リューディガー・アシュリー・マクファーレン様のことで私はルーディ様って呼んでる。リューディガー様って言いにくくない?
ルーディ様は白髪に褐色肌のガチムキマッチョイケメンなのだが、その見た目に似合わず(と言ったら失礼か)大の猫好きだった。それはもう子猫相手に赤ちゃん言葉を使ってしまう程に。最初その場に遭遇した時は流石の私も思わず硬直したよ。だが、それも一瞬のこと。猫派に出会えた私は舞い上がった。周りには犬派しかいなかったからね。同志に会えた嬉しさに思わずルーディ様とガッチリ握手しちゃったよ。その時はルーディ様の方が硬直してたけどね。本当ギャップ萌えだよ。ガチムキが猫相手にデレデレいや、デロデロとか可愛すぎか。実に私得である。実は猫アレルギーで猫を飼えない私の為に、愛猫の惚気話とかもしてくれるんだよ。羨ましいな、コノヤロー。
そんなこんなで別に付きまとっているわけではないのですよ?いや、最初の方は付きまとっていたかもしれないけど、最近では遭遇する度に捕まります。私にとって萌えの供給なので、問題は無いんだけど二人とも話が長いのが珠に瑕かな。
「最近アルンフリート様まで誑かしてるんですって?顔が良ければ誰だもいいのね!」
それはあなたたちの方でしょ?なんて空気の読める私は言いませんよ。火に油を注ぐ結果になることは分かりきってるからね。
ちなみにアルンフリート様とはアルンフリート・ガルシア様のことで、生徒会庶務にして、この学園の数少ない庶民特待生だ。お金持ちの子息令嬢が集まるこの学園に実力のみで入学した強者で、私はアルと呼んでいる。フレディもそうだけど、名前が長いんだよ。
話は少し逸れるが、母が市井の出であるために(公の場などでは話は別だが)基本的に贅沢はあまりしない我が家。生活水準はちょっと裕福な家庭くらいだ。そう、父と母は身分の違いを乗り越えた恋愛婚を遂げた。母を溺愛したマジチートな父が親族を黙らせて無理矢理結婚を押し通したとかなんとか。母曰く過度な贅沢は落ち着かないらしい。その意見に全面的に同意しますわ、お母様。父は溺愛する妻と娘が幸せならそれで文句はないそうです。
そんなわりと庶民派な私が周りの子息令嬢の価値観についていけるはずもなく、慣れるまで苦労しましたとも。公爵令嬢が庶民派とはそれだけで醜聞になりかねないので、ボロを出さないようにするのが大変だった。
そんな時に出会ったのがアルだった。多少の差異はあるものの久しぶりの近い価値観に感動した。そうよね、やっぱり周りの価値観ってぶっ飛んでるよね。毎昼高級学食とかちょっとね。やっぱり、お昼ご飯はママンの手づくり弁当でしょ。愛情たっぷりだよ!え、自分で作った?女子力高いな!なんて盛り上がったよね。そんなお昼時の出会いが私たちの友情の始まりだった。それからもちょくちょく話すようになったある日、彼の目の下辺りまで伸びた前髪を切ったら?と何気なしに言った。目が悪くなっちゃうしね。そしたら次の日には切ってきてアルの行動力に驚いたよ。しかも、その前髪の下はイケメンとかね、少女漫画か。画してアルはもっさい庶民という嫌われ者から一夜にしてイケメン特待生の人気者へと(周りの評価が)変わった。
ちなみに彼の萌えポイントはそこではない。彼の萌えポイント、それは方言だ。普段はそんなことないんだけど、感情が高ぶった時とかちょっと訛るんだよね。その訛りっていうのが日本語でいう関西の方の訛りみたいな感じなんだけど。方言って萌えません?特に西の方の。私は凄く萌えます。
閑話休題、私とアルの友情は変わらず続いている。なので、私がアルを誑かしてるとかなにそれ面白い冗談ですね、状態だ。顔が良ければ誰でもいい?それは完全にあなたたちの方でしょ、ってね。
「そもそも貴女、身内だからってベネディクト様やジルヴェスター様に甘えすぎなのよ!自分の趣味を押し付けるなんて、お二人に迷惑だと思わないの!?」
ベネディクト様はベネディクト・フォーサイス様のことで、生徒会副会長であり、私の従兄である。私はベンやベニーと呼んでいる。
ベンは優しいお兄ちゃんみたいな存在で、読書家なインテリ系イケメンである。昔から一番好きなジャンルは恋愛小説だ。本人は隠したがっているから、別にわざわざ人に言うとかそんなことはしないけど。でも、私のオススメの恋愛小説を紹介したりしているから、その事実が捻れて私が趣味を押し付けていることになっているんだろうな。しかも、優しいベンは私に付き合ってくれるという美談が出来上がる訳だ。イイハナシダナー。
そしてそしてジルヴェスター様というのは風紀委員長である私の最愛の婚約者ジルヴェスター・ナイト・コーニッシュ様のことである。私はジル様と呼んでいる。
ジル様とは幼い頃からのつき合いで所謂幼馴染みというものだ。端正な顔立ちにほどよい筋肉が付いた引き締まった躯、文武両道でおまけに紳士的な性格も兼ね備えたパーフェクトな騎士様であるジル様。しかし、ジル様には秘密があった。それは彼が乙男だということだ。お菓子作りやお裁縫が得意で大好きなのだ。私はそれもジル様の魅力の一つでしかないと思うのだが、世間はそうではないらしい。全く世知辛い世の中だね。その為、私がジル様に一緒にお菓子作りやお裁縫をすることを強制しているという体をとっている。お優しいジル様は自分の我が儘に付き合わなくともいいと仰るけど、なんのなんの!むしろ、ジル様と一緒にお菓子作りやお裁縫をする時間は私にとって至福の時間なのだ。言いたいやつには言わせておけばよいのですよ!ジル様が趣味を我慢する必要は無いのです!そんなお優しいジル様も大好きなのですが!
「大体婚約者がいらっしゃるのに他の殿方に尻尾を振るなんてとんだ尻軽女ですこと!」
「ジルが可哀想だよ」
「何とか仰ったらどうなの!!」
その言葉で自分の世界から戻ってくる。身の内に燻る激しい怒りをなんとか落ち着けて、少し冷静になり辺りを見回す。するとその場にいた生徒の白い目がこちらへ向いていた。そりゃそうですよね。さっきの彼女たちの言い分だけ聞けば私はなかなかの悪女ですものね。目の前のご令嬢たちも自分たちに有利な空気を感じ取ったのか得意気だ。
うん、完全に私弾圧されてるね。突き刺さる視線が痛いわぁ。しかし、私はここで泣き寝入り、なんてするほどかわいい性格ではございません。大体私はジル様一筋だっての。そもそもジル様のような素晴らしい殿方が傍にいながら、どうして他の殿方に目移り出来ようか、いや出来まい(反語)。さぁ、少々反撃と行きますか。
「では、言わせていただきますけど、まずはロシュとフレディのことからいきましょうか」
「まぁ!ロシュやフレディだなんて馴れ馴れしい!」
「あなたたちと違って私は彼らと親しい仲なんですもの、愛称で呼んで何が悪いのかしら?」
そう言って鼻で笑えば、先程までの得意気だった顔が一変、歪められる。序盤の序盤でそんなんじゃ先が思いやられるね?ちなみに私は基本的には女の子に優しくしたいけど、売られた喧嘩は高値で買い取る主義なの。
最近の嫌がらせ、あなたたちが影でこそこそやってるって知らないとでも思ってるの?それ相応の覚悟をもってこの私を敵に回したのでしょう?
「っ!だからといって無理矢理着せるなんてお二人の迷惑ですわ!」
「別に無理矢理着せてなくてよ?同意の上だわ」
「それは二人が優しいから…」
「それにドレスもあなたたちなんかよりも数倍も美しいロシュに着てもらった方が幸せでしょうし、フレディの和服姿はとてもよく似合っていたでしょう?」
論破なんてする気はサラサラない。詭弁で攻める。いや、詭弁ですら無いけど。こういう相手は理詰めよりも勢いで負かした方が効果的だ。
ざわめきたつ食堂。そんなざわつきの声の中に私への批判に混じって「ミロシュ様はとてもお美しいものね」やら「フレディ様のあのお姿は確かに似合っていらっしゃったわ」なんてのが聞こえた。主に女子生徒だけど。ちなみにロシュのドレス姿とフレディの和服姿は、先日の仮装パーティーでお披露目済みだ。
「それにメルお…メル様やルーディ様はあちらからお茶に誘って下さるのよ?」
「嘘よ!メルヒオル様はお忙しいのよ!?」
「メル様はそんな忙しい合間を縫って私をお茶に誘って下さるの」
「それにルーディ様だって、人と馴れ合うことを嫌っていらっしゃるわ!」
「確かにあなたたちみたいな煩い人は、ルーディ様は好まれないでしょうね」
メルお姉様はむしろ、忙しいんじゃないの?大丈夫?ってこっちが聞きたいくらい頻繁にお茶に誘ってくれるんだが。まぁ、メルお姉様のことだしやるべきことはきちんとやってあると思うから、その辺の心配はしてないけど。後、ルーディ様と仲良くなりたいなら猫派になればいいと思うよ。
「大体アルとは以前から友人でしてよ?顔が良いからと急に態度を変えたのはあなたたちの方ではありませんの?恥ずかしいと思わないのかしら?」
自分たちどんだけ棚に上げてるのって話だよ。もう笑っちゃうよね。これには流石のご令嬢たちも反論をしてこない。というかできないよねぇ?
「それからベンとジル様に趣味を押し付けた覚えはありませんわ」
「何を仰ってるの!?」
「私は読書家なベンにおもしろいと思った本を薦めているだけですし、ジル様とは少しでも一緒にいたいという乙女心ですわ」
嘘はついていない。それに私の趣味は物語ならファンタジーの方が好きだし、お菓子は作るより食べる方が好きで、お裁縫はコスプレ衣装を作るのは好きだが、それ以外はからっきしだ。
「一緒にいたい、だなんてそんな理由でジルに趣味を押し付けるなんてご自分が我が儘だとは思わないんですか?」
そう言ったのは、どこかで見たことがあるような気がするいかにも華奢でおっとりとした外見のご令嬢。誰だっけ……あぁ、そうだこの子ちょっと前まではミルお姉様たちと一緒にいた子だ。
知らないとはいえ、確実にジル様の心抉っていくスタイルだよね。ところでさっきからジルだなんて馴れ馴れしすぎない?なんて考えていたら、扉が開く音が聞こえる。私はそれを聞いて口角を吊り上げた。
「別に?この程度我が儘でもなんでもなくてよ」
「っ!貴女っ!」
「それに婚約者の可愛い我が儘を聞くのは当たり前でしょう?」
勿論これは全て聞いていて今頃心の中で自分を責めているだろう私の愛しい婚約者に向けた言葉である。周囲がやけに騒がしくなるのは、きっと先程この食堂に入ってきて、今私の背後にいるであろう彼が原因だ。
「ねぇ?ジル様」
振り返ると予想外にジル様だけではなく生徒会の皆様とルーディ様と、今話題に上がっている人たちが勢揃いしていた。成る程、通りでやけに騒がしいわけだ。
私の目の前の彼女たちは頭に血がのぼってしまっているからか、私が話しかけるまで気づかなかったようだ。彼らに気づいたご令嬢たちは顔を赤くしたり、青くしたり忙しいそうだ。
「何をしている」
平静を装って無表情なジル様だけど、赤くなった耳が隠しきれていない。もううちの旦那マジ天使!なにこれ、超可愛い。
「別に大したことはしていませんわ」
「何をしているかと聞いているんだ」
私の返事が気に入らなかったジル様が少し強くもう一度問う。そんなジル様の様子を見て自分たちが有利だと思ったのか、猫を被る余裕ができたようだ。先程よりも幾段か高い声音でジル様の質問に答える。
「皆様もこの方の身勝手さには苦労なされてるでしょう」
「あまりにも目にあまったので注意させていただいたのですわ」
つまり、この女に迷惑を被っているでしょう?だから私たちが制裁をくだしてさしあげたのよ、とそういうことだろう。少し悩ましげな、それでいて勝ち誇ったような器用な表情を浮かべている。そんな彼女たちをジル様はちらりと見遣る。
「君たちには聞いていない」
「え…」
「それで何をしていた」
しかし、それも一瞬のことですぐに視線を戻し私をまっすぐ見据える。あくまで私に聞きたいらしい。いやだ、そんなにみつれられたら照れますわ~。なんて茶化したら怒られるから言わないけど。
「別に、喧嘩を売られたので買っただけですわ」
「買っただけって、お前なぁ」
「あはは、流石だね」
ルーディ様は呆れてため息をついてるし、ロシュは楽しそうに笑っているけど、そんなことはどうでもいい。それよりも早くこの事態に収拾をつけて立ち去りたい。なんかもうすごく面倒になってきたんだよね。
「まぁ!そんな風にとらえられていただなんて悲しいですわ」
「あら、ご忠告痛み入りますわとでも言えば満足しまして?」
白々しく演技がかった調子で言う令嬢にそう吐き捨てれば、悔しそうに顔が歪む。悲しい表情を忘れてますわよ?こういう直情型は相手にしやすい。
「それで?あなた達が言いたいことはそれだけですの?」
「っ!!」
「もう用がないなら失礼させていただきますわ、あなたたちと違って私も暇ではないの」
あくまでも相手を見下すというか、あなたたちとは違うのよって姿勢を崩さない。ご令嬢たちの高いプライドをズタズタにしていくスタイルで。本当はもっと言いたいことはあったけど、私は少し言い過ぎるきらいがあるのでこの辺で口を噤んでおく。最終的には人格否定までいって性格悪いのバレてしまうものね。
「お食事中の皆様お騒がせして申し訳ありません」
周りに一礼して踵を返す。礼儀は大切だと思うの。 ジル様たちの横をすり抜けて扉の前で一度止まる。もう少しジル様と一緒にいたい気持ちはあるけど、今はこの場を立ち去りたい気持ちが勝っている。もう一度ご令嬢たちの方へ向き直る。
「そうそう一ついい忘れていましたわ、いつものようにこそこそと嫌がらせをするより、こうして人前で弾圧して悪女に仕立てあげる方が余程気持ちいいと思いますわよ」
それではごきげんよう、と食堂を出る。最後に見えたご令嬢たちの顔はサッと青ざめていた。あーあ、馬鹿な人たち。それじゃあ、肯定しているようなものなのにねぇ?
あぁ、申し遅れました。私、レティーツィア・ローズブレイドと申します。前世は一般庶民の腐女子を、今世は公爵令嬢をしています。
実はこの世界が前世でプレイしていた乙女ゲームだとか、先程弾圧していた令嬢の中にいたやけに親しげにメルお姉様やジル様を呼んでいたのがそのヒロインだとか、私は所謂転生者で悪役令嬢のポジションだとか、私が去った後の空気が最悪だっただとかは、どうでもいい話ですよね?
本当はこの世界では黒髪黒目は忌むべき象徴…とか、いろいろ裏設定を考えてたのですが、出す隙はありませんでした。
主人公は、基本的に何事も萌えに変換して受け入れる腐女子です。