表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Kの証言  作者: T.K.I.K
6/6

J の証言~加筆~

Q.自己紹介をお願いいたします。


「大島すみよし、23歳、薬科大に通ってます。

漢字で純吉って書くから、みんなにはジュンって呼ばれてました」



Q.薬剤師か何かを目指してるのですか?


「ええ、一応…ただ趣味で小説を書いてます。

中学の時に書いたら、それが意外と好評で。

その道も諦めてはいないんです」



Q.どんな内容の小説ですか?


「僕は学生時代、あまり目立つようなタイプではなかったので、せめて小説の中ではと思い学園ドラマ風に、またそこにサスペンスを加えたストーリーで書いてます」



Q.元ネタはあなたの学生時代を?


「はい。登場人物は学生のころの名前をそのままいただきました。」



Q.これがその原本ですね?


「はい」



Q.この“ジュン”っていうのがあなたですね?


「そうです」



Q.相関図の“親友”のくくりにいる、藍本雄大、山口将太、川田慶太という方々もみんな…


「当時の友だちです。ただ、川田慶太だけ名前を変えています」



Q.というと?


「実際は川田京太、キョウタっていいます。京をケイって読んでケイちゃんと呼んでました」



Q.小説のなかではあだ名を名前にしたわけですね。


「そういうわけではありません。ストーリーの先で明らかになりますが、もう一人登場人物がいます」



Q.相関図にはそれらしき人物は見当たりませんが…


「相関図には書いてません。いや、まだ完成してないんです。もう一人は、“K”っていいます」



Q.イニシャルか何かですか?


「そうですね。このKの存在が重要で、読者にミスリードを引き起こす役となります」



Q.それでは、Kについて教えてください


「高校の時にクラスが同じになって、そこから友達になりました。

まあジュンって呼び出したのはアイツなので僕の産みの親みたいな、それは大袈裟か」



Q.その部分も実際のあなたの経験を?


「部分的にそうです」



Q.高校時代のKはどんな方でしたか?


「そうですね、まあよき理解者というか。

僕とKが、当時付き合ってた人に同じ日にフラれて。

忘れもしない、高校2年の…そう12月5日!クリスマスは二人で飯食ったのを覚えてます。

アイツは優しいしノリいいのでクラス、いや学年で人気はありましたね。

勉強もスポーツもそれなりにできる秀才タイプでしたね」



Q.Kは、実際の川田京太がモデルですか?


「部分的にそうです。スポーツとか」



Q.スポーツとは?


「サッカーやってました。足も速くて3年間リレーのアンカーをやってた気がします。

クラスが同じだったのは一年生の時だけでしたが、学年末の球技大会でサッカーをしたときにアイツのアシストで点を決めることが出来ました」



Q.確認ですが、K=川田慶太=川田京太というわけではないんですね?


「ええ、まあ部分的に。あれ、そうなるとケイちゃんがモデルになるのかな…」



Q.結構目立つ存在だったのですか?


「えーまあそこそこ目立ってましたね。

というより、アイツがやってたブログが結構人気でみんな1日に1回は閲覧してましたね」



Q.ブログ?


「ブログと言うか、今で言うツイッターみたいな。

当時はプロフィールとかを公表して自分のホームページみたいなのを作れるサイトがあったんです。

そこにリアルタイムで書き込めるブログがあって、僕も当時はやってました。みんな、そのブログを、リアル、と呼んでました」



Q.そのサイトは今もありますか?


「いや、もう無いんじゃないかな。大抵の人は卒業と同時に削除してましたから。プロフは高校まで的な。ああ、プロフはさっき言ったホームページのことです」



Q.川田京太の付き合っていた方は?


「小説にもモデルにしました」



Q.Kが当時付き合っていた方とは?


「どれのことかな…ああすいません。さっき話した時の彼女は高校の後輩です。

アイツがその子のホームページに書き込みして、メールのやり取りをして付き合ったって聞きました。

だけど半年くらいで彼女が他校の人と浮気しちゃって」



Q.元カノさんは今なにをしてますか?


「さすがにわからないですね。あの子の名前もなんだっけかなー。

まあ、そんな記憶しかないです」



Q.Kと最後に会ったのはいつですか?


「ケイちゃん?それとも小説の話でしょうか?」



Q.川田京太でお願いいたします。


「えーと確か2年前くらいだったかな、アイツは浪人してたけど結局就職して一人暮らしを始めて。

それで泊まりに行ったことがありますがそれ以来…」



Q.どんな家でしたか?


「団地ですよ、結構古くてエレベーター無いのに5階に住んでましたよ。

間取は、2DKか2Kどちらかだったような」



Q.作中もその部分を?


「まだ完成してないですが、取り入れてもいいかもしれないですね」



Q.川田京太はまだそこに…


「あ、これ小説に取り入れよう!Kの設定にぴったりだ」



Q.そこにKはまだ住んでいますか?


「わかりません。社会人になって3年は経つので良いところに引っ越してたりするかもしれません」



Q.近況はわからないということですね


「はい、そうですね」



Q.連絡も取っていない?


「アイツのラインIDがいつの間にかなくなってました。

多分、機種変かなんかでしょうね」



Q.他に連絡していそうな方は?


「将太か雄大ならしているかもしれません。

将太も浪人していて一緒に勉強したとか言ってたんで」



Q.わかりました。それでは、こちらについて教えてください。


「これは何ですか?」



Q.あなたの経歴が記された調査書です。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ