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#1 - 1

現在スランプ中なので脱出するまでの軽い息抜きな感じで書くので

どうか暇ですることがない方は読んであげてください^^

唐突だがあなたはことわざが好きですか?

因みに俺は大好きです。

そして今現在朝。

朝に因んだことわざと言えば『早起きは三文の得』というのがある。

早起きをすれば三文程度だがなにか得をすることがあるという意味だ。

まぁそんな事ないのは百も承知の上だが俺、風谷(かぜたに)天利(あまり)はゆっくりと体を持ち上げる。

まるでインクで染めたような真っ黒い髪。

ちょっとクセのある髪型。

ごくごく普通の高校1年生。














もういつからだったか覚えていないが俺は小さいころからことわざが大好きだった。

小さいころに退屈しのぎに読んでいた兄の教科書を読み、ことわざにハマった。

ことわざは凄い。たった1文でその場の状況や物事を把握させる。

百聞は一見にしかず、ということわざもあるがそれはひとまず置いておく。

しかし俺の周囲にはそんなことわざの素晴らしさがわかる聡明(そうめい)な人間がいなかった。

俺がどれだけことわざの素晴らしさ、美しさを熱弁しても決まってこう答える。


「え……そんなこと言ったって所詮ことわざでしょ?」


この言葉を聞くたびに俺は(はらわた)が煮え狂う思いだった。

所詮とは何事だ。

まさに『犬に論語』とはこのことだ。

ことわざの美しさがわからないやつには何を言っても無駄だ。

小学生の頃も誰もわかってくれなかったし中学生になっても一緒だった。

しかしそんな俺にも親友がいた。

親友と言っても幼馴染なのだが。

名前は本間良太(ほんまりょうた)

少し青みのかかった黒髪。

ストレートでサラサラな髪。

それに加えて爽やかな青少年。正直一言で言ってしまうとイケメンだ。

良太も本が大好きでよく俺と一緒に本を読んでいた。

俺もことわざ好き、と言っても本を読むこと自体が好きなのだ。

しかしその容姿と明るい性格で良太には俺と違い友達がたくさんいた。

だがたとえどんなに友達が多くとも良太はほかの奴との約束より俺との約束を優先してくれた。

本当にいいやつだ。













そんな昔のことを思い出しながら俺は自分の通う高校に向かう。

私立神楽坂学園。

全国的にも有名な文系の生徒しかいない学園。

創立して40年の間に何人もの文学者や教授、地理学者などを輩出してきた名門中の名門校。

それだけあって偏差値も並ならぬ高さだ。

しかし文系特科な学校だけあってテストは社会、地理、国語のどれか一つを選んで受験。

その中で当然俺達は国語を選んだのだが小さいころから本を読んできただけあっていけた。

さも当然のように俺達は2人そろって合格。

2人そろって入学式に臨んだ。

入学して3か月。

俺達の関係は変わることなく親友のままだったがいつも通り俺は良太以外の友達がいなかった。


「よ! 天利! おはよう!」


学校に向かう途中の坂で突然声がしたので振り返ると良太がたっていた。


「おう良太か。おはよう」


俺も挨拶を返した。


「珍しいな天利がこんな時間だなんて。いつもギリギリの時間に来るのに」


そういって良太は皮肉っぽく笑った。


「偶然早く起きたからそのまま来ただけだ」


俺はそう言って良太にデコピンする。


「いてっ! お前のデコピン地味に痛いからやめろよな~」


良太は額をさすりながら俺の横に並んで歩いた。

もう少しで校門の前というところで突然周りが騒がしくなってきた。


「おい天利、あれ見ろよ」


良太が耳打ちして校門を見るように促した。

俺は良太に促されるがまま校門の前を見ると黒いリムジンが止まっていた。

リムジンのドアが開いたかと思うと中から長い金髪の女の子が出てきた。

状況がよくわからない俺に良太がさらに耳打ちして説明した。


「あれはこの神楽坂高校の学園長の娘でお嬢様の神楽坂(かぐらざか)(まとい)だ」


良太から聞いた情報によると成績優秀運動神経抜群の完璧超人らしい。

そのうえおしとやかなお嬢様で性格もいいと評判がいいらしい。

そのきれいな容姿と性格から憧れる生徒も少なくないそうだ。


「いつもこの時間に来てないとわからないだろうな。でも名前ぐらいは聞いたことあるだろ?」


良太に聞かれて俺はクラスの男子が話しているのを思い出した。


「あぁ、そういえば話してるやつがいたなぁ」

「お前もちゃんと知っとかなきゃ損だぜ! あんな美少女そうそういないって」


良太はそういいながら神楽坂纏を見ていた。

俺も良太と同じように神楽坂纏に再び目を戻した。

すると神楽坂纏は一瞬止まってこちらをみて俺と目があった。

俺は目が合ったので軽く会釈をすると神楽坂纏は少し微笑んでから校門を通り過ぎた。


「なんだなんだお前、神楽坂さんと知り合いなのか?」


良太にそう聞かれ俺は慌てて否定した。


「いやいや、今日が初対面だよ! でもまぁ、性格がいいのはよくわかったよ」


それから良太は「ほんとか~?」としつこく聞いてきたが俺は「ほんとだ」と返して教室に向かった。

殆ど思い付きで書いているので更新は不定期ですがどうかよろしくお願いします!

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