On the first day- old friend
初日ー旧友
あれから暫く探してみたけど、やっぱりしんくんはいなかった。
まぁでも、変わってる可能性もある外見だけで見つけられる訳ないな。
そう結論付け仕方なく街にでも向おう広場から背を向くと、後ろから声がかかった。
「あれー?アテナちゃんじゃあないですか。おっひさー」
今の私の名前はアリエースである。
間違ってもアテナではない。
アテナではないがこの呼び方には覚えがあった。
そしてこの呼び方をする奴と、この喋り方にも、覚えはある。
「悪いんだけどゼウス。今の私はアリエースだ。アテナじゃない」
「知ってる。名前変えるって言ってたもんねー。
あと、私の名前もゼウスくんではないんだよねー。
私はジュピター。ジュピターだよ」
ゼウス-今はジュピターらしい-は、私が他のVR交流系ゲームで知り合ったコだ。
まあ、そのゲームでは色々有象無象なことがあったわけだか、関係ないので説明は略させてもらう。
「で、何のよう。ジュピター」
こいつは喋り方の割になかなかに合理主義だから、何の用もないのに話しかけるとは思えない。てかありえない。何かしら用があるとはおもう。思うけども…。
「んー。いやねぇ、今回は女キャラじゃん?前はあれだったからなーと。
後は可愛い可愛い姪っ子の忘れ形見*(生きてる)に会いたかったんだぁー。弟君は何処かい?」
始めは目が笑っていなかったが、姪っ子(仮想現実の話です)の話になった途端、へにゃへにゃとだらしない顔になった。
お前話しかけた理由実は後者だよな。
というかその釘は恋人役(かそry)に刺しておけよあいつ神話並にヤンデレなんだから。
という旨を話したら、「えへへばれちゃったー?大丈夫もうヘラちゃんには言ってあるよ。今は何か『女王様!』って感じのキャラっだったなぁ。向こうのあのぽけ〜っとした感じも好きなんだけどねー」とふにゃりとした顔で言った。お前その顔でその表情は可愛い。
が惚気んな下のブツ千切るぞ。ぼっちヒッキーコミュ障嘗めんな。
「…キモいじゃなくて可愛いなんだ。
ゼウスの時と顔変わってないんだけどねー
で?あの子は?」
何か言ってた気がするが聞こえてない聞こえてない
「…ん。わからん。名前聞くの忘れた。ごめん」
「あ…?そ、そうなの。わかったあきらめるね。
そうだアt…アリエース、暫く一緒にまわろうよ」
何か言いたそうな顔でこっちを見たジュピターはなにやら納得したあとそんな提案をしてきた。仕方ないから乗ってやろう。
「いいよ。私はこれから町に向かうつもりだったんだけどあんたは?」
「わかった。私も一緒いくー。やったー。ヘラちゃん…今はリリアンヌっていうらしいんだけど、断られちゃったんだよねー。気の合った子がいたらしいんだってー。
…実際は見た目が百合になるのが嫌なだけなんだろうけど」
…何だろう、ジュピタからドス黒いものが漏れ出てる。(⌒▽⌒)って顔してるのに、(−"−#)にしか見えない。なんか怖い。
「そ、それじゃあいいいい行こうか。あ、あっちだよ、な」
よし話を逸らs「…逆」
すいません!
他の友人も名前を変えて出てきます^_^