On the first day-Boot
初日ーゲームスタート
フワフワしていたのがなくなって地面に足がついたところで、閉じていた瞼をひらくと、目の前は暑苦しい筋肉で塞がっていた。
「っ!?。………。う、うわあああああああああああああああああ??!!!」
訂正。目の前はムキムキとした男が壁のように並んでいる。
私は思わず叫ぶと筋肉のより外側の人々が一斉にこっちを見てきたが、私の周りを図らずも囲んでいる筋肉たちを見て納得したように視線を戻した。
「どうした坊主?いきなり叫んで」
音源の私に気付いた筋肉-マッチョの人が反応して話しかけてきた。
「いや、ログインしたら目の前が筋肉で覆われていたら誰だって驚く!」
「それもそうだな」
私が全力で突っ込むと、相手は首を縦に振りながら相槌をうってきた。
「驚かせて悪かったな。おい、少しずれようぜ。ここじゃ迷惑だろう。
…たっく、なんだってスタート地点はこうもランダムなんだ。これでもう五回目だぞ。」
マッチョのは私を取り囲む形になっている筋肉(仲間)をみたあと、そう言うとマッチョは向こうへ行った。話が通じるマッチョで助かった。(なんかボソッと言ってた気もするけど)
さて、しんくんでも探そうかな。
あれ、名前なんだっけ。
「あれ、聞いてなかったか?
聞いた気がするんだが。聞いてないのか?
…んー。ま、なんくるないさー」
一応軽く2時間ぐらい探して見て、それでもいなかったら諦めよう。
だって、気まぐれでいきてるの
…カウントが、はじまる。




