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「次は、《Skills》…しきるす?
あ、スキルか。
って待て待ておおいよ?!」
ページを捲ってみると、なぜか目次が並びそこから約20ページほどスキルとその説明でぎっしりと埋められている。
「うわー見る気失せるわあ」
だがしかしよくみると検索窓がありそこにワードを入れれば何がどこにあるか出してくれるらしい。
便利なのか不便なのか…。
「うん不便だね。
よーし何にしようかなあ」
まず、自分もスタイルをどうするか。
これは即決だった。
戦闘系。出来れば叩き潰せるもの。
私は気が長くない。後方でブツブツ呪文を唱えてなんていられないだろう。
ならバンバンガンガン前にいくべきだ。
となると戦闘スタイル。どうするか
武器も多彩な種類がある。
暫く巡っていると何やら気になる記載を見つける。
例えばこんなのだ
《剣》
剣を扱うことができる。
《剣術初心者》
剣の使い方を知ることが出来る。
これだけ見れば《剣》の方がいい気がする。だが、詳しく説明を見てみるとこれらは両方なければいけないことがわかるのだ。
詳しくみるとこうだ。
《剣》
剣を扱うことができる。→
剣を装備することが可能になる。
《剣術初心者》
剣の使い方を知ることが出来る。→
剣の振り方を知ることが出来る。
つまり
《剣》は剣類を装備でき《剣術初心者》でそれにアーツ(術)を使ったり剣類装備時の攻撃力等を上げたりするため、これらはセットになっているとわかる。
他にも
《夢力上昇》
術技を使う為の力を上昇する。
というものがある。
これだけだと魔攻上昇のようだが、実はこれ、俗に云うMP上昇のスキルでこれがないとMPはレベルが上がっても増えないという。悲惨なことになるのだ。
そんな後で使えそうな豆知識を頭の隅にいれながら私は自分のスキルを決めた。
後は私の名前を入れれば終了だ。
yourname
yourname(ルビ)
yourname
アリエース・コル
yourname(ルビ)
ありえーす・こる
アリエース・コル
人族(WH)
装備スキル
《剣》《剣術初心者》《夢力上昇》《体力上昇》《防術初心者》《受身》
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後はこの本を閉じればゲームスタートの様だ。
私は何かミスがないか確認すると。そのままゲームを始めた。
**********************この時、一度戻ってしんに名前を聞いていたら、あと少し、あと少しだけ悲劇はその手を緩めただろうと、後悔するのは全ての歯車が回りっきった後だった。
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本を閉じると世界が端から収縮し始め、完全に世界がなくなった瞬間。ゲームスタートの歓声を私は聞いた。
24:00:00
この瞬間。DreamTripOnlineと外界は完全に交流を絶った。
前章ー閉幕
そして物語は一日目へと続いていくーーー
ゆめわたる 前章が終了いたしましたが皆さんいかがでしたか?
これからストーリーはどんどんジェンガのごとく積み重なっていくことでしょう。
積み重なった物語が皆様のお目にかなえば幸いです。
ではお目汚し失礼いたしました。