生態系
生態学における生態系(せいたいけい、Ecosystem)は生物群集やそれらをとりまく環境を、ある程度閉じた系であると見なしたとき、それをさしてこう呼ぶ。
引用:生態系(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%9F%E6%85%8B%E7%B3%BB
この村では、たくさんの人が生きている。人々はそれぞれ仕事を持ち、ある者は農業をして食料を作り、またある者は農業に使う道具を作る。そして、人数は少ないが人々が争いを起こさぬように、また、争いが起こればそれをうまくおさめるための仕事をする者もいた。
農業をする者は自分が生産した食料を、道具を作る者と争いをおさめる者に分け与える。自分だけが食料を独り占めすれば、生産できる量が少なくなることはわかっていたし、争いが少ないのは、それをおさめてくれる者たちがいるからであることを理解していた。
道具を作るものは食料をもらい、またその食料がより多く取れるように、優れた道具を作り農業をする者に与える。道具を使う者がいなければそもそも食料が生産できないことがわかっていたし、争いが少ないのは、それをおさめてくれる者たちがいるからであることを理解していた。
争いをおさめるものは食料をもらい、皆が仲良く暮らせるように、様々な取り決めを作った。食料を生産する者がいなければ、皆生きていけなくなるのをわかっていたし、道具を作る者がいることで、皆が食べられる量が増えていることを理解していた。
この村の者たちは、皆お互いに支えあって生きていることを、心の底から理解していたので、自分だけが得をするのではなく、他人と分かち合うことを選んでいた。
あるとき、村に旅人がやって来た。村人と旅人は言葉が通じなかったため、互いに警戒していたが、他人を思いやる村人たちは、旅人に食料と寝床を与えた。
旅人は感謝し、「ありがとう」と礼を言ったが、その言葉は残念ながら村人に通じなかった。しかし、村人たちも言葉はわからないが、どうやら感謝されているらしいことはわかったので、旅人が苦しまぬように、毎日食料を分け与えた。
旅人は毎日食料を分けてもらっていたが、かといって村人に対し何も返すことはなかった。それだけでなく、毎日食料を貰えるのが当然のことだと考えるようになっていった。
さすがに村人も困り、争いをおさめる者が代表して、旅人に働いてもらうか、村から出ていくように伝えることになった。
争いをおさめる者は旅人の寝床に行き、働いてくれないかと頼んだ。
旅人は、相手が何を言っているのかわからなかったため、寝床に寝転がったままで無視することに決めた。
これに村人たちは怒り、最終的に、皆で協力して旅人を村から追い出した。
村から追い出された旅人は、今まで優しかった村人たちがなぜ怒ったのかがわからなかった。そして、自分はこれからどうすればいいのか悩み、生まれ故郷に帰ることに決めた。
故郷に帰った旅人は、故郷の者たちに、働かずに生きていける場所を見つけたと伝えた。毎日寝転がっているだけで、勝手に食料を持ってきてくれるのだと。
ではなぜお前は帰ってきたのだ、と故郷の者から尋ねられた村人は、村から追い出されたのだと返した。
故郷の者たちは考えた。旅人は一人だったから追い出されてしまったのではないか。皆で行けばさすがに全員を追い出すことはできないだろうと。
故郷の者たちは皆で、旅人の言っていた村に行くことにした。
ある日、村人たちは村の外に人の集団がいることに気づいた。村を代表して争いをおさめる者たちが話しに行くが、言葉は通じなかった。
人の集団は村の中に入って、そのまま居座り続けた。他人を思いやる村人たちは、その集団に毎日食料を分け与えた。
しかし、集団の者は働かない。村から出ていこうともしない。あまりにも人数が多いため村から追い出すこともできない。
やがて、村の食料は尽きていき、村人たちは自分たちの食べる分すら確保できなくなっていった。
集団の者は、働き方がわからなかったし、自分たちが死ぬのもいやだったので、村人たちを殺していき、自分たちだけが食料を得られるようにした。
やがて、村人たちは誰もいなくなり、集団の者だけが村に残った。
しかし、集団の者は食料の作り方がわからなかったので、食料を生産することが出来ず、集団の者たちも皆いなくなった。
レイシストとかじゃないですよ。