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ソフィアの恋心

ジンはいつもの様にソフィアと共同作業をしていた。しかし、ソフィアの様子がおかしい。

明らかにドギマギしていて、顔を赤らめている。

「どうした?ソフィア?」ジンは尋ねる。

「いえ、あの、何か分からないんですけど、ジンさんの隣に居ると、妙に顔が熱くなってしまいまして…。」ソフィアはドギマギしながら答える。

「そうか、何か、ここの所ちょっと様子が変だな。熱かもしれねえ。今、医療魔法チームが不在何だろ?だったら、一度東京に戻って、病院に一緒に行こうぜ。医者に診てもらおう。」鈍感なジンはソフィアの恋心を熱だと勘違いする。「分っ、分かりました。私只でさえドジなので、これ以上足を引っ張る訳にいきませんので…。」ソフィアもまた鈍感、と言うか、天然ボケなので、

自身の恋心を熱だと勘違いする。二人して鈍感ズである。二人は何時もの様に井戸から東京へ

戻る。ドッパーン!前回と同じ様に自宅の

トイレの便器から二人して飛び出す。

「ほっぺパア!」「きゅやん!」

二人していつもの様に素っ頓狂な声を上げる。

「あのさあ、ソフィア。」ジンが口を開く。

「そのきゅやん!って言うの飽きたんだけど。」

ジンが呆れる。「こっちのセリフです!何ですか

ほっぺパア!って!そんな叫び声聞いた事ありません!この奇声男め!」ソフィアがジンにチョップを食らわせる。そのチョップがジンの首に当たる。

するとジンの目が回り出し、「首チョップで気絶とか、アニメでしか見た事ねえよ…」そう呟いてそのままジンは気絶してしまう。「わあああああ!ジンさん大丈夫ですかぁ!!?しっかりして下さい!」ソフィアはジンをビンタして叩き起こす。

ソフィアは性格こそドジだが、意外と怪力だった。ソフィアのビンタによって叩き起こされた

ジンは、「お前さ、腕っぷし強い上に津波の魔法まで使えて、これで戦闘力無いって、嘘だろ。

戦争でお前が生き残れたのは、女王軍にお前が

守られたからじゃねえ。普通にお前が強いからだ。」と語る。「いいえ、そんな事はありません。戦争のあの当時は敵軍の兵力に比べたら私の戦力はカス見たいな物ですから…。」ソフィアは説明する。ジンは半ば呆れ気味に、「一体全体、お前が謙虚何だか、異世界の戦力の強さが異常

何だか分からねえな…。」とセリフを口から

溢しながら頭をボリボリ掻く。すると、「ん?」ジンは違和感を覚える。「どうしたんですか?

ジンさん。」ソフィアが質問する。「フッ、フケだ…。」ジンが驚く。ジンがボリボリ掻いた頭からフケが落ちる。「俺の髪、汚え!」ジンは叫びながら、しかも更に床に落ちたフケを拾い上げて食べる。「汚い事するなああああ!」ソフィアは叫びながらジンに腹パンチを食らわせる。再び

ジンの目が回り出し、「腹パンチで気絶とか、

それもアニメでしか見た事ねえよ…」と

言いながら、またも気絶する。「ああっ!もう!

この人ったら!」ソフィアは焦りながら、叩き起こす為に往復ビンタをジンに食らわせ続けるのだった。

二人は都内の病院に行くと、医者にソフィアの

症状を語った。すると医者は笑いながら、「はっはっはっ、そうかそうか。青春っていつ頃までを含めるのか分から無いけども、君達まだ若いし、敢えて言おうかな。いやあ、青春しているね。」

と楽しそうにコメントする。ジンとソフィアは顔を見合わせ、二人で首を傾げてキョトンとする。

「うん。君達僕から言わないと永遠に気付かなそうだから、ネタバレするね。それはねえ、恋と言う奴だよ。」医者は微笑む。ジンとソフィアは驚いて、「恋!?」と声を重ねる。「ああ、成る程、これが恋と言う奴なのですか、しっ、知らなかったです…!」ソフィアは耳まで顔を赤らめてしまう。そして、「しっ、知らなかったですううう!」そう叫びながらソフィアは病院から飛び出して行ってしまう。「おっ、おい!ちょっと待て!ソフィア!!?」ジンは焦ってソフィアを追いかける。その様子を、医者は微笑みながら眺めているのだった。

「おい!ちょっと待ってくれ!ソフィア!」ジンは

叫んでソフィアの腕を交差点の真ん中で掴む。「いや、あの、いきなり俺の事好きだとか言われても、正直良く分かんねえよ。俺、お前に恋心抱かれる様な事したか!?」ジンは聞く。「いいえ、分からないんです。自分でも、何故この様な気持ちが湧き上がって来るのか…。貴方に対して。」

ソフィアは辿々しい返事をする。「…」ジンは困ったような、何ともどう対応したら良いか分からないと言わんばかりの表情である。「そっ、それに、これが恋心と言うのも今、初めて知りましたので…」ソフィアはずっと俯いている。その時、

プップー!車のクラクションが鳴らされる。

「おい!何やってんだ!お前ェら!轢き殺されてえのか!?」車の運転手が窓を空けて怒鳴り散らしてくる。交差点の信号はすっかり赤になってしまっている。二人は慌てて交差点を渡り、膝に手を付き、ゼエゼエと肩で息をする。「ったく、しょうがねえ奴だな…」ジンはそう言うと、「場所が悪い。俺の家に帰るぞ。そこで話す。」とソフィアに話しかける。「ええ、分かりました…。」

ソフィアも返事をして、二人で帰路に着く。

自宅に帰った二人はしばらく沈黙した後、その

沈黙を破る様にしてジンが声を出す。

「なあ。ソフィア。お前自身でも、自分の心が良く分からないんだろ?」ジンはソフィアの顔を覗く。「恋に理屈は無いとか聞いた事はあるが、

そう言う奴なのか?」続けて質問攻めにする。

「…」ソフィアは体操座りで、無言で顔を膝に埋めたままである。その様子を見てジンは困ったように頭をボリボリ掻き、「分かった。取り敢えずお前の気持ちは分かった。正直、お前もまだ気持ちの整理が着いて無いだろ。俺もそうだ。でも、今はまだお前とカップルとして付き合う事は出来ない。王国の復興が先だからな。取り敢えず俺とお前はしばらくは今まで通り共同作業で王国の復興を頑張る。その過程で、追々また考えて行けば良い。」とソフィアをなだめる様に話す。「はい…。分かりました。すいません。」ソフィアは膝に埋めていた顔を上げ、ジンを見やる。ソフィアの顔はもう赤くなっていなかった。「少し冷静になったか?取り敢えず、落ち着いたら王国に戻るぞ。」ジンが言う。「いいえ、大丈夫です。もうすっかり落ち着きました。王国に戻りましょう。ジンさん。」ソフィアが返事を返す。最後にジンは、「だけど、俺、お前に好かれる様な事は本当に何もして無いんだよな。女心って奴は全く分からん…。」とソフィアに尋ねる。が、その直後に「って言っても、お前にも分からないんだよな。こんな事お前に聞いても」と訂正する。

「さあ、女王達が復旧作業を頑張ってる。俺らも行くぞ。王国を立て直せなきゃ生活もクソも無えからな。」そう言いながらジンは立ち上がり、ソフィアの手を取ろうとする。ソフィアはジンの手を取って、立ち上がる。そして、二人で家の玄関の前のマンホールからいつもの様に異世界に向かうのだった。そして、いつもの様に異世界の上空に空いた次元の穴からこれ又いつもの様に落下していくのだった。しかし、「あの〜ジンさん。」

ソフィアがジンの方を向く。ジンが「何だ?」とソフィアの顔を向く。ソフィアは申し訳無さそうに謝りながら、「すいません。私実は、高所恐怖症何です。」と語る。「おう。」ジンも口を開く。そして、続けて思い出した様にこう言い放った。「そう言えば、お前、俺と一緒に落下しながら転生するの初めてだったな。」







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