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青い春  作者: 本。
3/3

花粉症

キャラが掴めないです…!!作者が一番キャラつかめて無いと思います。

「ふぇっくしゅん!!」


 環汰が大きなくしゃみを一つした。


「大丈夫?環汰?」


 秋は言いながらティッシュを環汰の鼻に持っていき、はい、チーンして、と言った。


「ありがど、あぎ」


「ってか、どした」


 遊斗が読んでいた本から顔をあげて環汰に尋ねた。


「がぶんんじょう」


「あ?なんつった?もう一回」


「かぶんじょう」


「は?」


「駄目だよ、遊斗。環汰すっごい鼻つまってるから、どうせ聞き取れやしないよ。だから、こう…察してあげないと!」


 遊斗の問いに環汰が答えるが、鼻づまりのせいで一向に聞き取れない。見かねて秋が言った。


「いや、ってか、花粉症って言ってるだろ」


 咲夜が正解を言う。


「あー、花粉症か」


「ぞう」


「いや、いきなり像とか言われても困りますけど」


「え?そう、って言ったんじゃないの?」


「あー。秋、遊斗はどSだから気にすんな」


「どS?何それ?」


「いや、知らないなら良いんだ。そのままの秋でいてくれ」


 首を傾げる秋の肩に手を乗せ、咲夜は温かい目で言う。


「ま、それはどうでも良いとして」


 遊斗が言う。どうでも良いなら最初から突っ込んでくるなよ、とは誰も言えなかった。


「お前、どうすんの?」


「何が」


「「「新入生歓迎会」」」


 遊斗の問いに首を傾げる環汰に向かって、遊斗と咲夜と秋は声を揃えて言った。


「え、ぞんなんあっだの?」


「うん。ちょっと遅い様な気もするけどな」


 環汰の言葉に遊斗が頷く。


「っでが、何でどうずんのっでぎがれだの?」


 意味が分からない、と言うように、環汰がまた首を傾げる。


「えー、環汰、知らないの?」


 意外、と秋が驚いたように呟く。


「何を?」


「ウチの高校の新入生歓迎会って、ちょっと特殊らしいんだよ」


 眉を寄せる環汰を見て、咲夜はくすりと笑いながら言った。


「どぐじゅ?」


「そ」


「何でも、本来歓迎される側の新入生が何かをやらされるらしい」


 遊斗が面倒臭そうに息を吐きながら言った。


「何それ超面白そう!!」


「うわーこいつテンションで花粉症直しやがった」


「ま、乗ってくると思ったよ。流石環汰」


 目を輝かせる環汰に対して遊斗は面倒臭そうに言うが、咲夜の方は楽しそうに環汰の背中をばしんと叩いた。


「環汰なら、何かやりたいーって言いだすんじゃないかなーって思ってたんだよ、僕等」


 秋がふふふ、と笑いを零す。


「やりたいやりたい超やりたい!!」


「でもそんなに長い時間は使えねえらしいぞ」


「そうなの?何で?」


「新入生歓迎会やって、どうしても毎年時間が余るらしいんだ。でも授業に時間をあてるにしてはちょっと短い。そこで、だ」


「新入生にも何かやってもらおうか!って流れになったらしい」


「意味分かんないよねー」


「ま、それは置いといて。で、それが段々恒例化していって、今ではイベントの一部となっているらしい」


「っへー!!良いじゃん良いじゃん超楽しそう!!」


「お前ならそう言うと思ったよ」


「うんうん。流石咲!俺の事良く分かってるう!!」


「うん、ウザい」


「キモい」


「何で遊斗にまで罵倒されたの、俺!?…ってかさ、その新入生歓迎会っていつあるの?」


「えっとねー、確か、明日だよ?」


「……は?」


「うん、だから明日」


「………は?」


「明日だって言ってんだろ糞野郎」


「遊斗酷え!ってか、明日って!何でもっと早く言ってくれなかったんだよ!!」


「だって面倒臭いし」


「くっそおおおおおおおおおおおおおお!!!」


 環汰が机をばんばん叩きだして、遊斗と咲夜は顔を顰める。


「何、そんな準備に時間かかる事しようと思ってたの?」


「いや何か、…うん」


「ま、大丈夫だろ?大抵の事は出来るし。俺等」


「この完璧超人共が!!大好きだこん畜生!!」


「うん、キモい」


「咲って何気に酷え!!せっかくだから衣装的なもの買おうぜ!!」


「えー、僕ちょっとお金無いかもー」


「俺も無えよ。だが大丈夫だ、秋。環汰に奢らせれば良い」


「ちょっと遊斗さん何勝手な事言っちゃってんの?いや、そうしようとは思ってたけどね?」


「ならいちいち文句言うなよ」


「えー…。ちょっと咲夜さん、どう思います?この人」


「ん。俺の分も宜しくな」


「結局全員分なのかよ!!!」


 環汰の絶叫が、空しく響いた。





「で、結局何すんだ?下衆野郎」


「遊斗、どんな時でも俺を罵倒しようとするその根性はある意味尊敬に値するよ」


「良いから早く言えよ。いい加減ウザいぞ?」


「ごめん咲!!ちょっと顔怖い!!イケメンが怒ると迫力凄いよね!!」


「良いから早くいってよー。練習とかしなくちゃいけないんでしょー?」


「あ、そっか。うん、実は―――――…何てどうかなって思って」


「まあ、無難だな」


「そうと決まれば、今日は早めに帰って練習するか」


「衣装も買わなきゃねー」


「うん、俺の金だけどね!」





 どうなる?新入生歓迎会!





 金欠です。by環汰

とりあえずキャラが掴めな過ぎます。

勢いだけで書いているから悪いんですかね…。

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