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31、才色競演会の終点

大広間には、煌びやかなシャンデリアが輝き、壁際には色とりどりの花々が飾られていた。

学園全体で開かれる祝宴――才色競演会の余韻をそのまま閉じ込めたかのような、華やかなパーティーである。


 ホールの中央には長いテーブルが並び、豪華な料理とグラスが所狭しと並べられていた。生徒たちは思い思いに杯を交わし、互いの健闘を称え合っている。


 レジーナは胸に輝く栄誉賞のリボンを付けたまま、少し照れたように笑っていた。


「なんだか……デジャブですね。」


グラスを持つ手が震えているのを見て、マルクは優しく微笑む。


「レジーナが初めて希望を持ってパーティーに来た時と似ているな。」


その言葉に、レジーナは頬を染めて俯いた。

一方、レオはテーブルの端で果実酒を口にしながら、冷静なようでどこか満足げな表情を浮かべてい

た。


「ふむ……ようやく学園中が俺たちを認めたわけだ。悪くない夜だな。」


すると近くの生徒たちが彼に集まり、「素晴らしい舞台だった!」と次々に声をかける。レオは軽く片手を上げて受け止めつつ、内心では少し誇らしさを隠せなかった。


 その賑わいの中、アリアンヌが姿を現す。

白いドレスに身を包んだ彼女は、公爵令嬢としての凛とした雰囲気を崩さず、しかし目元には嬉しいと言う心情を浮かべていた。

「ご機嫌よう、お久しぶりね。そして、おめでとう。」


 三人は即座に彼女のもとへ駆け寄る。


「アリアンヌ様!」



 レジーナは感極まり、思わずアリアンヌの手を握った。


「あなたの言葉がなかったら、私は舞台に立てなかった。ありがとう。」

「当たり前じゃない。何様のつもりよ。

 もう私に関わってこないで。」

「え?」


その言葉にアリアンヌはふっと笑い、優しく頷いた。


「フッ、冗談よ。

 いいえ。あなたが立ち上がったのは、あなた自身の力よ。」


 そのやり取りに周囲の生徒たちも胸を打たれ、自然と拍手が広がる。


 やがて、楽団の演奏が始まり、ホールはさらに華やぎを増した。今日は、王家関係のパーティーではなく、学園主催のパーティーであるためアリアンヌが王太子とダンスを踊るというしきたりを今日は無効にできる。


「一曲踊っていただけませんか、お嬢様。」


レオが珍しく、恭しく手の甲へキスをした。

その相手はアリアンヌーー

ではなくまさかのレジーナだ。


「え、えぇ?私ですか?

 何でアリアンヌ様と踊らないんですか?」


レジーナは、レオの耳元で囁く。


「アリアンヌ様のことが好きなんでしょう?」


レオはびっくりして思わず顔を上げる。


「な、何故それを。」

「バレバレなんですけど」


レオはレジーナの顔を見た。顔は笑っている。だが、目が笑っていない。


「私はあなたの恋愛を全力で阻止します。」

「な、何で」

「考えればわかるでしょう。」


レジーナはアリアンヌを指差す。


「見てください。」


レオがそこを見ると、王太子と仲良く談笑しているアリアンヌがいた。


「ねぇ、わかったでしょ?」


その時、ワルツの音楽が始まり出した。


「喜んでお誘いお受けいたします。」


レジーナが先ほどの顔に戻り、なにもなかったようにステップを踏み出した。



アリアンヌは王太子に挨拶を済ませた後、ダンスを踊ることにした。

レオがレジーナをダンスに誘ってしまったが故、マルクが渋々ながらもアリアンヌを誘ってダンスフロアへと向かう。


「あら?私じゃ不満かしら。」

「い、いや。そんなことはない。」

「我慢しなさい。これを踊り終わったらレジーナと踊れるんだから。」



ココスはその光景を見守りながら、静かにグラスを傾けた。


 才色競演会は終わった。



やっとー才色競演会場面を書き終わりましたー。

ここからは、前に書いた部分を修復していきます

よろしくお願いします。

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