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2、孤独の始まり

しばらくするとエレーナが入ってきた。エレーヌは幼い頃からアリアンヌに使え、誰よりも信頼できる存在だった。「エレーナ、、、」前世では、陰謀巻き込まれ、処刑されてしまった。が、今世では守り抜くと誓う。イザベラが泣きそうな顔で自分を呼んだには不思議だったのだろう。心配そうな顔で近づき、膝をついた。「お嬢様、どうかなされましたか。顔色が優れませんが、、、」

「大丈夫よ、エレーナ。ただ、、、少し、昔のことを思い出していたの」

エレーヌのことは、確かに信頼していた。でも今回は秘密を打ち明けることができなかった。あまりにも非常識で、信じてもらうことはできないと思っていたからだ。後、エレーナを危険なことには巻き込みたくなかった。「エレーナ、しばらくの間あなたは私のそばにいなくていいわ」アリアンヌの突然な言葉にエレーナは驚いたような表情を見せた。


「お嬢様、それはどういう、、、?」

「少し、考えたいことがあるの。あなたは、あなたの仕事をしていればいいわ」

アリアンヌは冷たい口調で言った。エレーナは悲しそうな顔をしたが、何も言わずに頷いた。

「承知いたしました。お嬢様。」エレーナが部屋を出て行った後、アリアンヌは窓の外を見つめた。完全に、1人になった。頼れる者は、誰もいない。アリアンヌは再び鏡の前に立った。鏡に映る自分の顔は先程よりも幾分か落ち着いていた。しかし、その瞳には、強い決意が宿っていた。「まずは情報収集、そして敵の動きを把握する。それから、、、」アリアンヌは小さくつぶやいた。「王子との婚約を破棄しなければ」


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