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ゴブリンダンジョンの冒険者  作者: わたがし名人


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進化するゴブリンダンジョンと変わらない冒険者たち



季節は春。


「さぁコタロー君、今日も楽しい実験の時間だよ」


「教授、風間氏はしばらくゼミを欠席すると言ってたでしょう」


コタローの通う大学の一室。

ここはコタローを推薦した教授のゼミで、コタローはそのメンバーとなっていた。


「僕も講義がなければ一緒に行ってたのになぁ」


「馬鹿なこと言ってないで働いて下さい」






「ボタンさんどうでした?」


「ああ、悪くないんじゃないか。ただオボロのとこと比べると少し温いかもな」


「流石に鬼とゴブリンを比べるのは酷ですよ」


ボタンは新たに出来たモンスターハウスを試していた。



「おう帰ったぜ。新ボスのゴブリンエンペラー、あいつ中々いいね」


フータは最下層の新たなボス、ゴブリンエンペラーとの戦闘を終え戻ってきた。



現在ゴブリンダンジョンは大改装を行っている。

ノワがダンジョンに滞在するようになり、ダンジョンの魔力が大幅に増えたからだ。


ドラゴンなど高位のモンスターは魔力の塊のようなもので、いるだけでダンジョンに魔力が流れていく。

そのため小規模なダンジョンであるゴブリンダンジョンでは容量が足りなくなり、改装を行うことにしたのだ。


「ただいまー」

「クゥ!」


リンとノワが戻ってくる。


「新しくできた沼地ノワすっごく喜んでたよ」


「クゥ♪」


新たに増えた沼地エリアにご機嫌のノワ。

この沼地はノワのために用意したものだから当然だ。


ヒュドラの亜種とされているノワ。過ごす環境もできるだけ同じにしようとこの機に専用エリアを作成した。



「はっは、ダンジョンの改装は順調のようだの」


「ヒフミさん構造物をブロック状にするのだけはやめといた方がいいですよ」


「すまんすまん、ゲーム感覚が抜けていないようだの。後で直しておこう」


現在ゴブダン同好会総出でゴブリンダンジョンの改装を行っていた。



「あの皆さんあまりやり過ぎないようにして下さいね」


「何いってんだレオ、今やらないでいつやるんだよ」


「そうだぜレオ、産まれてくる子供に自慢できるダンジョンにしようぜ」


「もう、皆程々にお願いね」


好き放題張り切る面々を前にレオとルナは説得するのを諦めた。



「コタローくん、後で沼地エリアを頼むよ。メイくんは私の手伝いをよろしく」


コタローとメイもハクアの指示の元、ダンジョン改装を手伝う。




後日、新たに生まれ変わったゴブリンダンジョン。

後にゴブリンダンジョンは優秀な冒険者を輩出する有名ダンジョンとして国内に名を轟かせることになる。


そんなことになってもコタローたちゴブリンダンジョン同好会は相変わらずマイペースに今日もダンジョンに潜るのだった。



最後まで読んでいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 読後感がいいなぁ
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