黒い怪獣
黒いレーザーが黄金竜の身体を貫く。
思わぬ攻撃に黄金竜は地面へ落下する。
御剣たちの後方から黒い怪獣と共にメイがやってくる。
おそらく黄金竜を攻撃したのはこの黒い怪獣と思われる。
黒い怪獣は黄金竜よりも一回り小さいが、黄金竜に負けない程の威圧感を放っていた。
黒い怪獣は黄金竜に一直線で駆け出す。巨体に似合わずその動きはとても軽やかだ。
起き上がろうとしていた黄金竜にそのまま殴りかかった。
黄金竜も応戦し始め、目の前では映画のような怪獣バトルが繰り広げられていた。
「ねぇアレほんとに中にコタローがいるの?」
「ええそうですよ」
あの黒い怪獣の中にはコタローが入っているという。
黄金竜との戦いが始まる前。
コタローは自分にしかできないことをしようと考えた結果、この黒い怪獣が生まれた。
外殻はメイのゴーレムでできていて、動力源と操作などその他全てをコタローが担っていた。
大きなゴーレムを作るだけなら簡単にできるが、その分外殻は脆く壊れやすい。
更に動かすには多大なエネルギーが必要とする。
その解決策がコタローが中に入ることだった。
毒液をゴーレム全身に行き渡らせることにより、ゴーレムの外殻強化、操作、そしてコタロー自身が動力源となることでこの黒い怪獣は生まれた。
しかしコタローへの負担が大きく、戦闘できる時間は十分にも満たない。
それでもアカネたち遊撃組含め、他のメンバーがわずかでも休める時間を作ることができた。
それだけでも多大な貢献となっていた。
黄金竜とコタローこと黒い怪獣は激しい戦いを繰り広げていた。
黒い怪獣は軽やかな動きで黄金竜を翻弄する。
最初のレーザー以降大きなダメージを与えられていないが確実に黄金竜の体力を削っていた。
しばらくして黒い怪獣の動きが徐々に鈍くなってゆく。どうやら時間切れが近づいているようだ。
先程まで躱していた黄金竜の攻撃も当たるようになっていた。
よろけながらも黒い怪獣は最後にまた黒いレーザーを黄金竜に放つ。
レーザーは黄金竜の片翼を焼き切ることに成功する。
黒い怪獣は力を使い果たし溶けるように消えた。




