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ゴブリンダンジョンの冒険者  作者: わたがし名人


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移動手段は大事



樹海ダンジョンの攻略を始めて数日、コタローたちは順調に階層を進んでいた。


「やっぱ乗り物があると移動が楽だな」


「それな、前回の私は重装備だったから特にキツかったぜ」


コタローたちは現在メイのゴーレムグリフォンに乗り広い階層を移動している。


国内最大のダンジョンというだけあり階層も広大で、一番広い階層だと小国一つ分あるそうだ。


レオたちが以前挑戦した時は徒歩で、移動に時間と体力を大分取られたとのこと。

その最中フータが装備を全ロス、レオも奥の手を使ってしまい、最下層ボスに挑むには心許ない状況となり一つ手前で撤退した。

ルールとして樹海ダンジョン挑戦中は途中で抜けることができないので、苦渋の決断だったと聞いている。


それでも依頼されていたノルマのモンスターの間引きは達成していたし、万全の状態であれば最後まで参加できていたであろう。



「じゃあまた別れるか。終わったら転移陣に集合な」


3体のゴーレムグリフォンにフータ、リンとボタン、コタローとメイがそれぞれ乗っており、三方に別れ行動する。

効率良くドラゴンを狩る為だ。


ゴーレムはメイ以外でもクランメンバーなら簡単な命令を聞くように設定されているが、メイから離れた個体は再生できないので現在乗り物として扱っている。


全員単独行動でも問題ないのだが、運用できるゴーレムの数の都合で3つにチーム分けされていた。



「ボンバーッ!」


フータは大型ドラゴンの巣に飛び込みドラゴンたちを殴り飛ばす。


フータのダンジョン職は拳闘士。

拳一つでモンスターを殴り倒していく。

装備は必要ないと思われるが、最低限の装備がないとデバフがかかるという厄介な制限があった。

前回の反省を踏まえフータは予備の装備を大量に持ち込んでいた。

ハクアの作った大容量のマジックバックのおかげで物資の心配はないのだ。




「リン、どっちが多く倒すか競争だ」


「ボタン、負けないよ」


リンとボタンは大型地竜の群れに遭遇していた。


ボタンの戦う姿はドレス装備も相まって、まるで踊る様で華やかな光景だ。

周りに転がる地竜や荒れ果てた地面に目をつぶればだが。


リンは斬馬刀に装備を変えたことにより以前よりスマートな戦い方を覚えた。

ただゴリ押すだけでなく、受け流しや急所を狙った攻撃と成長していた。




「こんなもんかな、メイ後始末頼む」


コタローとメイの戦闘は派手さはなく音もなく終わる。


コタローがドラゴンの集団の中心に毒霧を撒くだけの簡単なお仕事だ。

先が長い為、コタローはできるだけ温存して戦うことにしている。

メイは全員いる時以外は戦闘に参加せずゴーレムの維持を優先していた。


念のため毒霧を撒いた後は、メイの水魔法でその場を洗い流していた。



このような形で各階層を次々と進んでいくコタローたち。

前回レオたちが挑戦した時の倍以上のペースで進んでいた。








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