期待の新人
コタローたちは鬼ダンジョンのある町にきていた。
この町に住む人々のほとんどはダンジョン関係者だそうだ。
そしてちらほら見える鬼人たちも当然鬼ダンジョン出身だ。
一人の鬼人がコタローたちのところへやってくる。
「嬢ちゃんたち見ない顔だね。どこから来たんだい?」
「ゴブリンダンジョンだよ」
「じゃあ嬢ちゃんたちがフータやボタンが言ってた子たちかぁ。おぉい皆、例の子たちが来たぞ」
その声に周囲にいた鬼人たちが集まってくる。
「余所の鬼人なんて久しぶりに見るわね、こんにちはお嬢さん」
「鬼ダンジョンに挑戦しにきたんだろ?頑張んな」
「そっちの少年少女も中々やりそうだね」
「久々の新顔だな、俺っちと手合わせしてくれよ」
コタローたちが鬼人たちに囲まれ気圧されていると、
「皆さんお客様を困らせてはいけませんよ」
奥から作務衣を着た男性が現れた。
「うちの者たちが申し訳ありません、まずは宿まで案内致しますね」
男性の後に続きコタローたちは宿へと向かう。
着いたのは大きな和風の旅館だった。
応接間に案内される。
「先程は失礼致しました。改めまして私はクランマスターの九十九と申します」
この町の人々は以前からフータやボタンからコタローたちのことを聞かされていて、期待の新人だと自慢されていた。
何度か招待する打診をしていたのだがタイミングが合わず、今回レオから今なら大丈夫だと連絡を受け、ようやく実現したのだ。
「今日はゆっくり休んでもらって、明日から試験を始めましょうか」
明日から鬼ダンジョンへ挑戦するための試験が始まる。




