テイマークラン
今日はハナコとマロンの所属するテイマークランのダンジョンに来ているコタローたち。
テイムモンスターたちはダンジョンから出られない為、ほとんどのテイマークランは専用のダンジョンを所有している。
コタローたちが案内されたのは広い草原フィールド。
ここではテイムモンスターたちが自由に走り回っていた。
「すごーい、大きなモフモフがたくさんいる」
早速大型の獣系モンスターに混ざりリンがじゃれあっていた。
虎や狼といったモフモフたちに囲まれ一見楽しそうに見えるが、モンスターたちは鬼人であるリンに少しビビっていた。
野生の本能なのか、実力差を瞬時に理解しリンの機嫌を損ねないようになすがままにされていた。
「よーし次はかけっこしよう、皆ついてきて」
リンがモフモフを引き連れ駆け回る。
モンスターたちはリンと併走するも、度々体がぶつかり吹き飛ばされていた。
リンの周りにいるモンスターたちはこのクランの中でも強いものばかりなのだが、鬼人として成長したリンには敵わないようだった。
「元気があっていいわね」
「うちの者がご迷惑お掛けしてます」
「気にしないでいいのよ。私達ではあんな風に遊べないからうちの子たちも楽しんでいると思うわ」
謝罪するコタローだったが、様子を見に来たクランマスターの女性は大型のモンスターたちとペット感覚でじゃれ合うリンを気に入ったようだった。
最初はビビっていたモンスターたちもリンには加減しなくていいとわかりだんだんスキンシップが激しくなっていた。
リンの表情だけ見ると楽しそうにじゃれ合って見えるが、遠くから眺めると襲われているようにしか見えない絵面になっていた。
一方コタローとメイは、マロンに連れられ小型のテイムモンスターたちと触れ合っていた。
こちらは動物園のふれあいコーナーのような平和な光景だった。
今回ここに来たのはテイムモンスターたちと触れ合うだけではなく、ある依頼のために来ていた。
しばらくするとハナコがやってくる。
「コタローさんお待たせしました。」
ハナコが連れてきたのは一匹の熊だった。




