とあるスイーツ店店主のつぶやき②
いつものように青年と亜人の少女たちが店にやってくる。
少女たちの成長は早く、こないだまで小さかったのがいつの間にか高校生位にまで大きくなっていた。
子供の成長は早いなと感慨深く思っていると、従業員の娘が駆け込んでくる。
「ここって亜人の娘も働けますか」
どうやら彼らは亜人が働ける職場を探しているらしく赤髪の娘がこの店で働けたらいいなと呟いたのが聞こえたそうだ。
従業員たちの強い圧を受け、彼らの元へ向かう。
そして面接の提案、その後簡単な面接をして採用を決めた。
従業員たちから自分たちのシフトを減らしてもいいから雇って欲しいと懇願されたのもあるが、おそらく亜人になってからずっと通ってくれているであろうこの店で働きたいといってくれたのが一番の決め手だった。
その後ウエイトレスとして働き始めたリンさんたちだが、他の従業員と変わりなく仕事をこなしてくれていた。
お客様の評判も好評で更に従業員のモチベーションも上がっていいこと尽くめだった。
短期間の雇用ではあったがリンさんたちとはすっかり打ち解け、時々店のヘルプをお願いするようになった。
そして以前から話をしてみたかったコタロー君とは今ではスイーツ談義を交わす仲だ。
最近はオフの日にするお茶会が密かな楽しみだったりする。




