#070 : 覚えてぷ☆悪魔のお姉さん再登場
前回までのあらすじ
→ まだオートチャージしてないの?
◇◇◇
サクラ「ふう…倒した…かな?………んー……………」
私は少し考え…
サクラ「……。」
ドンッ!!!!!
領主(怪)「……ぐがっ!」
念のためエルボードロップをしといた。
サクラ「……。」
ドンッ!!!!!
領主(怪)「……ちょっ!」
念のためエルボードロップをしといた。
サクラ「……。」
ドンッ!!!!!
領主(怪)「……も……やめっ!」
念のためエルボードロップをしといた。
領主(怪)「……。」
ドンッ!!!!!
領主(怪)「ご……ごめ……ッ!」
念のためエルボードロップをしといた。
ざわ……ざわ……
街の人A「……な、なんか無言で……繰り返してない?」
街の人B「え?もう倒れてるのに……」
街の人C(卵売り)「……(手の卵を落とす音)カシャ……」
ざわざわ……
市場全体が静まり返り、誰も次の一撃を止められなかった。
サクラ「……。」
ドンッ!!!!!
領主(怪)「…………。」
念のためエルボードロップをしといた。
ジル「……こ……怖い……む……無言で……淡々とエルボードロップを繰り返している…」
辰美「サクラさん!領主さんが死んじゃう!」
エルボードロップを連発する私を見てジルは怯え、辰美が領主を庇った。
サクラ「ふぅ ♪ もういいかな♪……はぁ……♪……スッキリッ♪」
私は新しいパンツをはいたばかりの正月元旦の朝のように爽やかな気分となった。
すると…領主の影が動き出した!
そしてその影から声が聞こえる。
面白お姉さん「なるほど。人間の身体ではこんなものか…。」
聞き覚えのある声だった。
サクラ「……あ!辰美!この声!悪魔の面白お姉さんの声だよ!」
辰美「あッ!お久しぶりです!お元気でしたか!?
またお会いしたいので、是非いらしてください!」
面白お姉さん「……くっ……ぷぷ……クソッ!……思い出し……調子が……狂……うぷぷ……覚えてぷ!」
そう言い残すと影は消え去った。
サクラ&辰美「「覚えてぷ!www」」
やっぱりお姉さんは面白いなーと、私たちは思った。
影が消えると領主は人間の姿に戻った。
それを見た街の人々は安心したのか、歓声をあげた。
わーわー!
「おお……!領主様が戻った!」
「あの鬼の人…カッコよかった!」
「街を救ってくれてありがとう!」
「体当たりも凄かったよ!」
「光魔法使ってなかった?」
「気のせいだろ?遠くてハッキリ見えなかったしな!」
わーわー!
サクラ「わぁぉ……」
辰美「あはは……」
私と辰美が照れていると、
エスト『…あれ?もう終わっちゃった?』
辰夫「ふむ。そのようですな。」
エスト様と辰夫が戻ってきた。
わーわー!
「お嬢ちゃんも魔法のバリアありがとうね!」
「バリア凄かったよー!」
「あれ?そこの竜人族の男は何もしてなくね?」
「この非常時に恋バナの相談してたよ!」
「はぁ?ふざけんな!卵投げてやれ!卵!」
わーわー!
辰夫「……ふむ……良い天気……ですな……」
頭で割れた卵に気付いていないフリをして辰夫は空を見上げた。
── それは涙が溢れないようにする為だった。
…
ここでジルが動く。
ジル「皆様!見ていたのでお分かりになると思いますが、
この方々は決して悪い人たちではありません。
私の大切なお客様ですので、どうか受け入れていただけますよう、お願いします。」
ジルが最高のタイミングで私たちを紹介した。
わーわー!
「ジル様!この方々を連れてきてくれて助かりました!」
「そうだよな!この方々が居なかったらこの街は消えてたよ!」
「えっと!でもさ!そこの竜人族の男は何もしてなくね?」
「だからこの非常時に恋バナの相談してたよ!」
「はぁ?ふざけんなよ!石投げろ!石!」
わーわー!
辰夫「……ふむ……太陽が……眩しい……な。」
(ゴツッ!)(石が頭に直撃)
辰夫「……魔王軍やめて田舎に帰ろうかな……」
辰夫は再び空を見た ── 太陽だけはとても優しかった。
(つづく)
*次回!サクラが進化!?胸はどうなるの!?
◇◇◇
《征服ログ》
【征服度】:3.5%(モンスター領主討伐+街の人心掌握)
【支配地域】:オーミヤ(実質支配段階に進行)
【主な進捗】:
・領主、モンスター化して暴走
→ サクラによって物理的・精神的に討伐
・辰夫、エスト様の気を引くための恋バナ囮役に選出
→ 卵・石が飛んでくる
・辰美、初の実弾兵器化【ビッグバン☆辰美アタック】実施
・ジル、民衆への信頼獲得とサクラ一行の正当性を完璧に橋渡し
・サクラ、“無言エルボー5連発”でムダ様イズムを継承
◇◇◇
──【今週のムダ様語録】──
『勝利の確認は、エルボー五連発が基本だ。一発で倒れたら運が悪い。五発で倒れたら覚悟が足りん。十発でも生きてたら……お前、けっこう好きだぜ。』
解説:
ムダ様いわく「痛みは対話、エルボーは翻訳機」。
五発は挨拶。十発は敬意。無言で繰り返すのは、魂へのノック。
──サクラはこの思想を深く理解しており、躊躇なく実践している。
なお、領主は八発目で泣いた。




