0.プロローグ
私は早峰 瀬名。小6.クラス一の美少女って言われてるけど、中身は男かっ!?っていうくらい男っぽい残念美女(自分で言うのもあれだけどw)。私立神代学園っていう小中高一貫の学校に通ってる。
そして今は掃除の時間。相変わらず男子は遊んでばかり。そろそろお仕置きでもしますかね...と思いつつ綺麗好きの私は他の女子、特に親友のまどかと掃除中。
その時。
「やっぱ女子がいるといいなー!特に暴力女がやってくれるし♪」
という秀人の声が聞こえる。
あいつは私の目の敵だった。
「女子のみんなーあとは男子たち、特に秀人が掃除やってくれるらしいからもう帰ろっか~」
そう私がニッコリ笑って言うと、
「は?そんなこといってねーし!」
という秀人の声。その声を合図として瀬名と秀人のいつもの口げんかが始まる。
「やれやれ、また始まってるよ...」
と、まどかはいつものように仲裁に入り、口げんかを止めて双方を叱った。この二人の口げんかがヒートアップするのはいつもの事なのだが、こうなったら止められるのはまどかしかいないのだ。
こうして今日も、神代学園6-Aの日常は過ぎていった。
が、こんな平凡な日常に波紋が広がっていくのは誰が予想できるのだろうか。