夜の魔王~ワガソシツニオボレヨ~
「おお!ここが新しく出来た風俗店か!!ついに、俺の家の近くにも建てられたか!!これで毎日、バトルができるな!!」
そう言って風俗店を見ながら喜んでいる少年、夜神真央は風俗店へと足を踏み入れた。
◇◇◇◇
「いらっしゃ〜い!新人さん?だったらまず、ギルドカードを作ってね。はいこれ!個人情報を記載する書類だよ!」
「わかりました!ボールペンありますか?」
そう言って、真央はボールペンを借り黙々と書類を書き、全ての記載が終わると
「はい、でき..「ちょっとまちな!!」
真央が書類を提出しようとしたやさきに、提出を止めるかのような横やりがはいった。
横やりを入れた男は身長2mはある大柄な男で、ボディービル大会でも出るのかと言うような筋肉をほこっていた。
「おい!そこのお前!このギルドに入るんだろ?やめときな!そんな、ひ弱な体じゃ、女もろくに満足させれねぇよ!」
確かに、真央は少し細めな体型をしているが、そんなことを言われる筋合いはない。そこで真央が反論しようとし、
「あらァ〜かわいい坊やねぇ」
そこには見覚えのある女がいた、そう。彼女はAVで活躍していた、元AV女優の上原さんだ。
「う...上原さん....聞いてください!こいつがギルドに入りたいって言ってるんですよ?」
先程のでかい男が愚痴を叩くように言う。しかし、上原さんからは予想外な返答が....
「あらァ〜。別にいいじゃない♡」
「ええ!いんですか?」
「男の子が増えるんだからこんなに喜ばしいことはないわ♡」
でかい男は反対していたようだか上原さんは賛成らしい。男が敬語を使って話していたことからやはり、上原さんは偉いらしい。
その事もあってか男は諦めて何処かへ行ってしまった。
「ところで、坊や?」
その返事に真央は慌てて返す。
「え?え...えぇ...なんでしょうか?」
「坊や、今、ギルド登録しているから、初心者よね?良かったら今から、バトルしない?」
上原さんは元AV女優だ。
風俗の頂点に立つなら超えないと行けない壁でもある。
それに、こんな、素敵な人とやれるなら、喜ばない方がおかしい。真央はすぐさま、返事を返した。
「いいですよ。」
◇◇◇◇◇◇
「あっそうだ!その前にこれ!」
上原さんは、そう言って飲み物を差し出してきた。
「これ、何ですか?」
「これはね♡私が作ったジュースよ。私、料理とか好きだからたまに、いろんな人に味の感想を聞いてるの♡良かったら飲んで!」
(優しくて素敵な人だ〜)
真央はそう思い、迷わずジュースを飲んだ。
「美味しい!すごいですよ!」
「フフありがと♡」
真央の感想に満足したのか喜ぶ上原さん。
◇◇◇◇
『これより、上原亜衣vs夜王真央のテクニックバトルを行います。ルールは降参、または10秒以上ちんこ、クニトリスが一定まで柔らかくなった方が負けとします。では始め!!』
始めの合図を聞き両者同時に動き出す。
(よし!!まずは俺の高速テクで上原さんをイk.............
次の瞬間、真央の体にとてつもない脱力感がやってきた。
(な...なんで...ぎゅうに...きぶんが...まっまさがぁ!)
そしてその予想は的中していた。
そう。真央は開始直前でイッてしまったのだ。真央があっけにとらわれていると
「ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふはっはぁ♡」
彼女の笑顔を見た真央は顔を真っ青にし、恐怖で震えていた。
それもそのはず、なんとそこには、先程の優しい彼女からは想像も出来ないような表情を浮かべている、悪魔がいたのだから。
◇◇◇◇◇
今からさかのぼること三十分前
「おい、あの坊主の隣にいるのって、新人潰しじゃねぇか?」
そう言って、ある男達が話をしている。
「ホントだ!あぁ、あの坊主も気の毒だな、、なんせ、アイツとバトルした新人は全員.....
死んだんだからな
◇◇◇◇◇◇◇◇
(もう何回イッたのだろうか....)
真央はイき過ぎたからなのだろうか....意識が朦朧としだしている。本来は勃起が収まり、
負けが確定しているはずなのだが...
どうやら試合前に、飲んだアレに何かが仕込まれていたらしい。
そして、上原は真央にこう言った。
「ふふふふふ♡ねぇ?知ってる?人間ってね?イき過ぎると、テクノブレイブって言って、イき過ぎたショックで死ぬのよ?ねぇ?怖い?怖い?あははははは♡」
意識が朦朧としだしている真央にはその言葉の意味がわかっても、抵抗する事ができないようだ。
(こんなところで、俺は終わるのか.....)
◇◇◇◇◇◇◇
「ふっ。つまらないの....ねぇ〜スタッフ!早く片付けなさい!」
上原が真央が死んだと確信し、出ていこうとした次の瞬間.....
「おいおい。何処へ行くんだ?」
「っ!!!!!」
上原が振り向くとそこには真央が立っていた。
(あ、ありえない....テクノブレイブを起こして生きていられるなんて!まっまさか!!
本来、テクノブレイブとは、死ぬときに感じる快感をもたらす物質とイクときの快感をもたらす物質が同じで、体が死を錯覚する事によって起こるものだ。
しかし、ごく稀に、その死の淵から帰ることで覚醒するものがいる。その素質を...
「まっまさか!夜王の素質!!!」
上原がそう叫ぶと同時に、真央は上原の髪を掴み、強引に中へねじ込み、叫んだ。
「起きろ、巨根神」
すると、真央の髪が白くなり、股間は数倍、大きくなった。
かつて、神の存在を知った人間たちは力を合わせて、神の元へ至ろうとしていた。
その時に、作られた塔の名はバベル。まさに今の彼は、そのバベルそのものだ。
特に彼の股間はバベルの様な、巨大な塔の形をしている。
「喰らえ。神業」
すると、真央の股間から漆黒の電撃が流れた。
「イグぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」
それにより、呆気なく上原は倒れた。
『し、勝者。真央ぅぅぅぅぅ!!』
「な、なんだよ、、あいつ、、あの上原をこんなにあっさり....」
「.....」
「や、やべーよ!速報だ!!新聞記事を回せ!!!」
そんな歓喜の言葉にふと、誰かがこう言った。
「ま、魔王だ....夜の魔王だ!!!!!」