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俺、異世界召喚される-2

 ここで、俺は前から思っていたことを口にした。

 そう、大抵の事は女神様うやら何やらが介入してしまえばすべて終わりなのである。

 とはいうものの、物語によっては何らかの理由で手が出せない、といった説明もあったりするが……やはり現実に遭遇してみると、物語での疑問が解消されないのは気持ちが悪いのだ。


 だからいい機会なのでそう糖×と女神であるルシエラが頬を膨らまして怒ったように、


「わ、私だって自分の世界に“遊び”に行きたいんですよ! 貴方の世界にあるような物語の登場人物になって、私だって遊びまわりたいのに……“神々の規則”では、駄目なんです」

「そうなのですか?」

「はい、私たちの力は世界に与える影響があまりに多いということで……」


 そう言ってルシエラが俯く。

 どうやら彼女自身はそういった俺のような立場になりたいらしい。

 だが、ルールがあるのでそれができないらしい。


 それを聞きながら俺は、


「そうなのですか……でも俺、何も知らないのに知らない場所に放り出されるのは困るのですが」

「その点はご安心ください。私の方から誘導やらなにやらサポートさせていただきます」

「それは助かるか? でもどうせなら、女神さまも一緒に行けないのでしょうか? 行きたいみたいだですし。それに一緒にいてサポートしてもらった方が、俺としても心強いのですが」


 そう俺は本心でそう女神ルシエラに問いかける。

 するとルシエラが、今までで一番の笑顔になった。


「なるほど、私に一緒に着てサポートしてほしいと。召喚した異世界人の自発的なお願い……確かこの条件なら……うん、一時的なら一緒にいられるかも。私もあの世界に冒険に行ける!」

「え? あの……」

「“神々の規則”の中にある特例の一つですね。これなら一時的にですがサポートとして一緒にいけるかも」


 などと嬉しそうに話している。

 どうやら一時的だが一緒にいられるらしい。

 だが今の話を聞くと、


「それはつまり、抜け穴を探せば遊びに行ける、ということでは」

「は!」


 そこでルシエラは何かに気づいたようだった。

 そして、黒い表紙の本のようなものを取り出してめくっていき、そして、


「この条件と条件と条件で……そして異世界人のお願い、というのと、能力が巨大であった場合の様子見という項目とこれとこれを使って……自己の保存に関する項目も含めて……私もいっしょに行けます!」

「あ、はい、よろしくお願いします」

「よろしく~、それとこれからは敬語ではなくため口でいいよ~。あ、あと私、一応女神なのであちらの世界では……ルーシーと呼んでくださいね」


 そう言って女神ルシエラは俺に手を差し伸べてくる。

 なので俺は彼女の手を握ると、そこで彼女は、


「では、しゅっぱ~つ」


 そう彼女が言うと同時に俺は、何かに引っ張られるようにしてどこかに連れていかれ、気づけばとある村のそばにやってきて、そのあと色々あって……とりあえず材料が必要になり、この世界にいる“魔王”の一人を倒して素材を手に入れて、ついでに一人の少女を助けたのだった。


いつも評価、コメント、ありがとうございます。評価は、コメントは作者のやる気につながります。気に入りましたらよろしくお願いします。


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