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「電話でも言ったが、いろいろ聞くけどいいか?」
「電話でもいいましたが、答えられることには答えます。答えられないことには答えません」
長老は目の前のお茶を一気に飲み干した。
「夜中の午前三時に、身体が宙に浮いた背の高い女が自動販売機の前に現れるのだが、なにか心当たりがあるか?」
「あるといえばありますが、実際に見てみないとなんとも言えません」
「前々から不思議に思っていたのだが、なんであんなところに自動販売機を置いたのかね?」
「必要だと思ったからです」
「必要? なんで?」
「目印です」
「目印? なんの?」
「それはお答えできません」
「……そうか」
「ええ」
長老がそのまま黙っていると、真中さんが言った。
「それでは質問はとりあえず以上で終わりと言うことで、いいですね。後はその女に会ってからにしましょう」
「そうしてもらえると助かる」
「私もそうですが、皆さんもそれを望んでいるでしょうから」
長老がうなずいた。
そのほかにも数人が。
もちろん私も。




