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「それは真中さんに聞いてみないとわからんが」


長老が真中さんに連絡を入れるということで、この日の集会は終わった。


その結果は明日の集会で長老が報告すると言う。


――真中さんか……。


その名を聞くのは久しぶりだった。


十数年前、冬。未明に真中さんの家が火事になった。


真中さんは身体の数箇所にやけどを負ったが、命に別状はなかった。


しかし奥さんとまだ小学生の娘は死んでしまったのだ。


家は全焼。


しばらく入院していた真中さんだったが、退院すると黒くすすけた家の残骸を全て撤去した。


「もうこの地にはいたくない。出てゆく。二度と戻ってこない」


そう言うと、長老だけに何かあったときのためにと、電話番号を教えたのだ。


住所は長老も知らない。



次の日、集会に行くと、いつもよりもすこし多めの人が集まっていた。


誰も何も言わず、人形のように座っていたので、私も黙って適当なところに腰を下ろした。


そのまま待っていると、誰かが入って来た。


真中さんだ。


左の頬、顎、首にはっきりとわかるやけどの痕がある。


十数年ぶりに見たが、その容姿は流れ行く歳月を裏切るかのように、ほとんど変わっていなかった。


真中さんは長老の横に座った。長老が言った。

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