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ニセモノとホンモノ

作者: 砂糖

僕は時々、人から『優しい人だね』って言われる。

有難いことだと思う。

でも、僕は知っているんだ。


優しい人間なんかじゃないんだって事をね。


優しい人ってどんな感じなのかな?

穏やかな人?

のんびりした人?

相手をおもいやれる人?


ある人が僕に対して言ってくれた言葉はこんな感じだったよ。


でも、僕には全て当てはまらないことを自覚してるんだ。


僕はただ臆病なだけなんだ。

他人からどんな風に思われるのか怖がっているだけなんだ。

怖がりな自分を隠すために、優しさの仮面を被っているんだ。


嫌われるのが怖いから、優しいフリをしているのさ。

こんな僕は、全然優しくないよね。


守りたい愛すべき人がいるんだけど、僕は守れるのだろうか。

優しさのニセモノ仮面しか持っていない僕に何ができるのだろうか。


そんな気持ちでその人の寝顔を眺めていた。

すると、その人が何やら寝言を言いながらニッコリ笑った。


その笑顔がたまらなく、いとおしかった。


僕はニセモノの仮面しか持っていないかもしれないけど、その人を大切に思う気持ちだけはホンモノだ。


この人をただひたすら思い続けよう。その思いがいつの日か、僕を変えてくれるかもしれない。


ニセモノの優しさじゃなくて、ホンモノの強さを手に入れる事ができるかもしれない。


それまでは仮面を被っているかもね。

僕は仮面の中で今日も自分と闘っているよ。

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