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二人のスタートライン  作者: 赤白 青
3/7

班決め


「えーと今日は、来週の校外活動の班決めをやるぞ」

先生はパラパラと校外見学の資料を見ている。

さて、班の決め方はどうなるんだろ?まぁどうせ席の近くか出席番号だろうから、和田くんと同じ班になれないなら、私にはあまり興味がわかない班決めだわ。

「今回の班決めはお前らに任せるから、いい感じで、男子3人女子3人の6人グループ作れ。」


えっ?先生今なんと?勝手にグループを作ってもいい?私にはそう聞こえましたわ。そう言えば今日は朝の占いで1位。確か、自分の望みが叶うでしょうって言われた。これはまさか、、、占いありがとう。


さっそくグループを作るために仲の良い友達の元へ。まずは3人集めなくては。足早に二人の元に行った。クラスでも特に仲の良い渡邉宏子(わったー)岡田和子(かず)である

「わったー、かず、一緒の班になろう」

「いいよ。なろなろ」

「あとは男子ね。」

二人ともすんなり私を受け入れてくれて、3人で男子の方をみる。

「おい、渡邉。俺らと同じ班になろうぜ」

クラスの男子がわったーに声をかける。この男子は確か立花くん。女子からの人気もそこそこ高い。ちなみにわったーは男子からけっこう人気がある。

男子のグループを見ると石原がいた。未だにあの時の事はトラウマであまり関わり合いたくはない。

「ウチはいいけど、ちょっと待って。かずとのんちゃんはどう?」

「ウチはいいよ。」

「私はえーと、、、」

わったーは立花くんと仲いいから仕方ないけど、かず!そんなに早く返事しないでよ。

「えーと、ごめん。私はちょっと、、」

「そっか!わかった。立花~ウチら他の男子と組むから、あんたらも他と組んでよ。」

わったー対応はや!しかも、即決って尊敬。

「いいの?私のわがままで?」

「いいのいいの。あいつらと組むより、ウチはのんちゃんと組みたいから。ね、かず?」

「そうそう。」

「わったー、かず」

私は二人に抱きついた。


「なら誰にしようか?そうだ?和田くん私たちと組もうよ。」

和田くん?私はピクッと反応してしまった。わったーさすがだよ。まさかこんな形で和田くんと同じ班になれるなんて。わったーが女神に見える。占い1位ばんざーい。


「渡邉さん、ごめん。俺らもう班決めちゃったんだ」

「ぱわっ」

私は思わず変な声を出して、かずに再び抱きついた。

早かったな~私が夢見て夢がくだけ散るの。しくしく( >Д<;)


占いのバカヤロー


こうして私は和田くんと同じ班になることが出来ずに終わった。

今回も和田くんとの運命の糸は交差することはなかった。







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