班決め
「えーと今日は、来週の校外活動の班決めをやるぞ」
先生はパラパラと校外見学の資料を見ている。
さて、班の決め方はどうなるんだろ?まぁどうせ席の近くか出席番号だろうから、和田くんと同じ班になれないなら、私にはあまり興味がわかない班決めだわ。
「今回の班決めはお前らに任せるから、いい感じで、男子3人女子3人の6人グループ作れ。」
えっ?先生今なんと?勝手にグループを作ってもいい?私にはそう聞こえましたわ。そう言えば今日は朝の占いで1位。確か、自分の望みが叶うでしょうって言われた。これはまさか、、、占いありがとう。
さっそくグループを作るために仲の良い友達の元へ。まずは3人集めなくては。足早に二人の元に行った。クラスでも特に仲の良い渡邉宏子と岡田和子である
「わったー、かず、一緒の班になろう」
「いいよ。なろなろ」
「あとは男子ね。」
二人ともすんなり私を受け入れてくれて、3人で男子の方をみる。
「おい、渡邉。俺らと同じ班になろうぜ」
クラスの男子がわったーに声をかける。この男子は確か立花くん。女子からの人気もそこそこ高い。ちなみにわったーは男子からけっこう人気がある。
男子のグループを見ると石原がいた。未だにあの時の事はトラウマであまり関わり合いたくはない。
「ウチはいいけど、ちょっと待って。かずとのんちゃんはどう?」
「ウチはいいよ。」
「私はえーと、、、」
わったーは立花くんと仲いいから仕方ないけど、かず!そんなに早く返事しないでよ。
「えーと、ごめん。私はちょっと、、」
「そっか!わかった。立花~ウチら他の男子と組むから、あんたらも他と組んでよ。」
わったー対応はや!しかも、即決って尊敬。
「いいの?私のわがままで?」
「いいのいいの。あいつらと組むより、ウチはのんちゃんと組みたいから。ね、かず?」
「そうそう。」
「わったー、かず」
私は二人に抱きついた。
「なら誰にしようか?そうだ?和田くん私たちと組もうよ。」
和田くん?私はピクッと反応してしまった。わったーさすがだよ。まさかこんな形で和田くんと同じ班になれるなんて。わったーが女神に見える。占い1位ばんざーい。
「渡邉さん、ごめん。俺らもう班決めちゃったんだ」
「ぱわっ」
私は思わず変な声を出して、かずに再び抱きついた。
早かったな~私が夢見て夢がくだけ散るの。しくしく( >Д<;)
占いのバカヤロー
こうして私は和田くんと同じ班になることが出来ずに終わった。
今回も和田くんとの運命の糸は交差することはなかった。