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あなたはだぁれ?

こんばんは!

これは本編ですが、閑話みたいな内容です。

 

「––さい。」


 ぅぅん……なぁに?


「おきて–––」


 おきる……?


「おきてください。」


 んぅ、おきたよ………


「こんばんは。」


 こんばんは……?……あなたはだぁれ?


「わたくしですか?」


 うん。


「わたくしは……そうですね。不思議な妖精です。」


 ふしぎな、ようせい?……!、ようせいさん!


「えぇ、妖精です。」


 すごーい!ほんとのようせいさん!

 でも、なんにも見えないよ?ここはどこ?


「ここはあなたの意識の中です。そして、ごめんなさい。わたくしは姿は見えないのです。でも、こうしてお話しできるでしょう?」


 うん、そうだね!おはなしできる!

 でも、いしきのなかってなぁに?


「強いて言うなればあなたの心、でしょうか。」


 こころ……よくわかんない。


「わからないのも無理はありません。例え、理解出来なくとも、会話が出来れば問題ないですから。」


 そうなんだ……えっと、ようせいさん、なにかごよう?


「はい、あなたに素敵な御提案をお持ちしました。」


 ごていあん……ごていあんってなぁに?


「………そうですね。もっとくだけた表現にしましょう。

 わたくしはあなたの願いを叶えにきました。」


 え!?ほんと!?おねがいきいてくれるの!?


「本当ですよ。」


 どうして?


「はい?どうして、とは?」


 どうしておねがいきいてくれるの?


「あなたが良い子だからです。」


 いいこ……あ!『パパ』も言ってた!いいこって!


「はい、その通り。

 では、早速ですが……あなたの願いはなんですか?」


 おねがい……?うーんとね……うーんと……わかんない。


「わからない?」


 うん、わかんない。


「願いはない、という事ですか?」


 ううん!おねがいはあるの!でもでもっ……!


「……ふふっ、大丈夫ですよ。わたくしは理解しています。あなたの願いを。


 けれど、言葉に出来ないのでしょう?

 どう形にすれば良いのか、どう願えば良いのか……それがあなたにはわからない。そう言いたいのでしょう?」


 !、そうなの!ようせいさんってすごいね!


「えぇ、妖精はすごいのですよ。

 ………ふふ、確かにこれは愛らしいですね。あの方のおっしゃる通りです。」


 ???


「あぁ、いえ、お気になさらず。ただの独り言です。」


 ようせいさんってへんなのー


「変、ですか……」


 あ!おちこまないで!ようせいさんはすごいってしってるから!


「ふふ、ありがとうございます。わたくしは大丈夫ですよ。」


 よかった!


「ふふ……さて、あなたの願いを叶えるにあたって一つ約束があります。」


 やくそく?


「えぇ、約束です。あなたは守り通せますか?」


 うん!


「良い返事です。」


 やくそくってなぁに?


「えぇ、そこから……あぁ、内容の事ですか。

 それはですね……わたくし、妖精とお話して願いを叶えてもらった、それを【誰にも言わないこと】です。」


 うん!わかった!だれにもいわない!やくそくね!


「はい、約束です……では、これにて【契約成立】。

 あなたの願いは目が覚めた時、叶えられているでしょう。」


 ?、おきてるよ?


「意識は覚醒していますが、それは心の中、この世界においてのみ。肉体は眠っています。

 ですから、肉体と意識の両方が覚醒した時、あなたの願いは叶えられています。」


 うーん……よくわかんない……ほんとう?


「本当です。もし嘘であったならば、約束は取り消してわたくしと話をした事について誰かに話しても良いですよ。」


 ……うん、わかった。


「では、お眠りなさい。穢れなき子よ。」


 あれぇ……なんだか、ねむい……


「大丈夫、大丈夫です……またほんの少し、眠るだけですから。」


 ぅん……おやすみない………


「良い夢を。」



 –––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––



 ー深夜ー


 《ふぅ………なんとかなりました。》


 ダレカが安堵の息と共に呟く。


 ソレはふと、視線を己の主……ではなく、その側で寝息をたてる銀狼へと走らせる。

 しかし、ソレに肉体はなく、【視線】というにはあまりにも曖昧なモノ。

 だが、確かにソレは視認していた。


 《ふふ、同好(どうこう)(よしみ)です。

 ささやかではありますが、あなたへの贈り物を。》


「クゥ……クゥ…………クンッ……」


 ダレカの慈しみと親しみの宿った言葉の後、眠る銀狼は淡く輝きを放ち始めた。


 《よかった……正常に機能しました。》


 その光景を見て、ダレカはまた安堵の言葉をもらしたのだった。


作者「また一歩近づいた……思い描く日常に!」


隊長「あぁ、割と最初の方で考えたヤツか。」


作者「えぇ、前に頂いた感想に『〈フェルに関して〉大丈夫、そのうち可愛く思えるようになりますよ(無責任)』って返信してるんですけどね?今回の話の事です。」


隊長「その返事したの2018年の3月中旬だが?」


作者「個人的にはもっと早く投稿できると思ってた。以上。」

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