王城でけぇなおい
お久しぶりです。
遅くなってしまい、申し訳ありません!
ちょっとメンタルブレイクしてました!
もう立ち直りましたけどね!
ー王都・トラゴエディアー
–––シュン!
王城の門前に突然姿を現した9人の人影。
「うむ、ここが殿の住まう城である。拙者が門兵に話を通す故、しばし待たれよ。」
辺りを見渡して無事に転移が完了した事を確認したツツジが口を開き、城門に設置された門兵の詰所らしき場所へ歩いていく。
「久しぶりに来たかな。」
そして、ルイスさんは王城を見て懐かしそうに呟く。
それに俺もつられて城を見上げる。
城を囲う石造りの城壁は荘厳な雰囲気を醸し出し、左右橋には天高くそびえる塔が見える。
MAPで確認すると、それぞれ四方の角に塔が建てられているらしい。
さらに、本城の頂上を含めて上空から見れば四角錐を描くように建てられているのがわかる。
「流石に城というだけあってでかいな……」
初めて見る城に圧倒されて思わず言葉をもらすと
「?、タケシもお城なら持ってるでしょ?」
ローナが不思議そうにこちらを見ながら指摘した。
「え?そうなの?」
すると、ラウが驚きの表情を浮かべて聞いてくる。
「え?……あぁ、そういえば、ローナがトイレみたいなノリで和式と洋式の二種類用意してくれてたな……」
俺自身忘れていたが、確かにローナが《インベントリ》の中に入れてくれていた。
《インベントリ内にある『カテゴリー〈家〉』の更に中にあるモノの事ですね。》
うん、あの家に慣れてたからすっかり忘れてた。
「その例えは少し不満。」
すると、ローナがむっと少し頰を膨らませて言った。
相変わらず反応が子どもみたいで可愛い。
「ごめんごめん。」
「あはは、おにーさんひどーい。」
俺が謝ると、ラウが笑いながら横腹を突いてくる。
「微妙に痛いだろがこんにゃろう。」
ラウの頭を軽く撫でる程度にはたくと
「あたっ!?ローナさん!おにーさんに叩かれたー!」
「よーし、ちょっと話し合おう!話せばわかる!」
ラウがローナに助けを求める。
流石の俺もローナに怒られるのは色んな意味で嫌だ。
《おや、珍しく弱気ですね。》
だって、軽いノリで物理的に雷落としてきたりしそうだし……ローナ今は笑顔だけどさっきから不機嫌だから。
《あぁ…下手に否定できませんね……》
「カッカッ!えらく緊張感のない連中じゃな!いやはや愉快愉快!」
「ほんとね、今から裁きを受けるのにどうしてこんなに気楽なのかしら。」
「お、おらにはわがらないだぁ……で、でもぉ、なんだが悪い人には見えねぇだなぁ……」
「クラフト殿、人は見かけによらぬ。油断なされるな。」
「ん、んだぁ……」
いつのまにか戻ってきていたツツジを含めた冒険者組が話している側で
「流石、シミズ君。自分のお城まで持ってるんだね。
うん、君が主人ならきっと臣下の人たちも幸せだと思うよ。」
一人だけズレた感想を持つルイスさん。
高評価なのは嬉しいけど、実際はそれほど出来た人間ではないのでなんだか申し訳なく思えてくる。
「あ、ツツジさん戻っていらしたのですね。お城には入れそうですか?」
ツツジが戻ってきていたのに気がついた俺は出来る限り自然に話の方向を逸らした。
「うむ、殿が本日の予定を全て取り消されて謁見されるとの事である。
……覚悟の上、潔くなされよ。」
「私は悪い事をしてませんから。」
俺が普段通り笑って答えると
「これだと異常人格者の可能性も捨てきれないわね。人を殺すのに躊躇いなんてなさそうだもの。」
ユレンがストレートに失礼な事を言ってのけた。
「カッカッ!ならば、ワシらもその類じゃろうて!」
すると、快活にジンが笑いながらそう言い
「んだぁ!?そ、そうなのがぁ……?」
クラフトがビクビクと怯えた様子でツツジの背に隠れた。
人型爬虫類の背後に隠れるビビりなケモ耳親父、というシュールな光景の出来上がりだ。
「クラフト殿、心配なされるな。ジン殿の発言の意は武に対する探究心が他者よりも強いというだけであろう。」
「な、なんだぁ……そうだかぁ……」
そうして冒険者組がやり取りをしているうちに
「ねぇ、タケシ。わたし達はちょっと席を外すわね。また後で会いましょう。」
「ん?お、おう、わかった。」
ローナが今までにないくらいの真顔でそう言ってきた。
そこに笑みはなく、目は据わり、ただ淡々とした表情。気圧された俺は承諾する以外の選択肢を持たなかった。
「おにーさん、暴れちゃダメだよ?」
「わかってる。」
にしし、といたずらっぽく笑うラウに少し癒さ……感謝し……癒されるながら頷く。
《なぜそこで迷ったのですか。》
癒されたのがなんか悔しいから。でも諦めた。
《素直になりましょう。》
……はい、ごめんなさい。
ローナが怖いのにラウがいつも通りで安心しました。
《わたくしに言わないで本人に言ってあげてください。》
………後でな。
《はぁ……》
シュティのため息を聞かなかった事にしてローナ達がどこかへ歩いていくのを見届ける。
「あれ?奥様方は来ないのかい?」
「えぇ、少し野暮用があるみたいでして。」
ルイスさんが聞いてくるが、適当に話を濁しておく。
「護衛はいいのかい?」
「はい、ローナ達はああ見えてかなり強いですから。」
「そうなんだ。君が言うなら事実なんだろうね。」
「えぇ。」
ルイスさんの心遣いはとてもありがたいが、あの二人は俺よりも色んな意味で強いから杞憂だ。
「では、謁見の間へ参ろうぞ。」
「そうですね。」
「久しぶりだなぁ。」
懐かしそうに笑うルイスさんに並んで歩いていく。
「む、そういえば忘れていたが、シミズ殿には念の為に枷をつけていただく。
ルイス殿のお墨付きとはいえ、流石に拘束具なしの連行は不自然かつ危険故。」
「あ、はい。どうぞ。」
なんというか、ちょっとグダグタな雰囲気で拘束具を両手首につけられた。
ー少し後ー
門をくぐり、中庭のような場所を抜け、城に入ってどれくらい経っただろう……結構歩いたはずなのにまだ廊下だ。
そして、不気味なくらい人気がない。
「あの、ルイスさん……この城って広すぎないですか?」
「うん?そうかな……あぁ、そういえば言い忘れたけど、この城は元々、大戦時の連合軍指揮総本部の拠点として使われていた経緯があってね。
少しずつ改修して普通の王城にしたとはいえ、他の城よりは少し広いと思うよ。」
「そんな歴史があるんですね……」
俺の質問に対してルイスさんは少し考えてからちょっとした歴史を教えてくれた。
「そんなの一般常識よ?どうして知らなのかしら。」
すると、後ろからヤジが飛んでくる。
「浅識ですみません。」
「……面白くないわ。」
特に何も考えず謝ると、そう吐き捨てるユレン。
ちょっとだけイラッとしたが、何も知らないのは事実なので言葉を飲み込む。
「シミズ君は少し出自が特殊らしくてね。習う事も僕たちとは少し違うみたいなんだ。」
「そう、ルイス辺境伯が保証するならどうでもいいわ。」
すかさずフォローに入ってくれるルイスさんとふてぶてしい態度のユレン。
「すみません、フォローしていただいて。」
ユレンに関しては完全に無視する事を決め、ルイスさんに感謝する。
「あはは、気にしないでほしいな。知らない事はこれから知っていけばいいだけさ。」
そして、ルイスさんのイケメン発言。
イケメン、高身長、赤髪、実力者、そしてこの性格である。社会的地位と名声も確立しているとなれば欠点を見つける方が難しい。
そうして、なんとなく思った事に考えを巡らせていた時だった。
「……あれ?ルイスさん、今日は剣を持ってきてたんですね。」
「うん、今日は愛剣を持ってきたんだ。」
そう答えるルイスさんの腰には剣が一本。今になってようやく気がついた。
「愛剣、ですか……ルイスさんが帯剣しているのは初めて見ました。」
「あはは、そういえばそうだったね。普段は館に置いているし、模擬戦の時は木剣だったから、真剣を持ったままシミズ君と一緒に居るのは初めてかな。」
会話をしつつ剣に視線を移す。
貴族の剣、それも剣聖の名を持つルイスさんの愛剣は使い込まれている雰囲気はあれども、どこからどう見ても『普通』だった。
確かにある程度の装飾は施されているが、それでも柄に少しの彫刻と宝石のような物が一つはめ込まれているだけ。鞘は艶のある上質な革製というくらい。
剣の大きさもやたらめったら幅が大きいわけでもなく、長すぎるわけでもなく、標準的なロングソード。
【剣聖の愛剣】というには少し簡素な見た目をしている印象を受けた。
「それは昔から使ってるんですか?」
「うん、昔からずっとね。後は儀礼用の剣として爵位を貰った時の一本くらいだけど……冒険者時代から実戦で使っているのはこれだけさ。」
「そうですか…….」
頷きながら言葉を返すと
「ちょっと地味、かな?」
ルイスさんが心を読んだかのように言葉をかけてくる。
「い、いえ、そんな事は……機能性重視の実用的な剣だと思います。」
「あはは、別に気を使わなくていいよ。みんな『剣聖の愛剣にしては地味だ。』って言うからね。」
慌てて取り繕うが、考えることはみんな同じらしい。
「……でも、それだけ長く使えるという事はルイスさんが大切に使ってきた証だと思います。
どれほど良い剣であろうとも、扱いがぞんざいであればすぐに斬れ味は失われてしまうでしょうから。」
「そう言ってくれるとすごく嬉しいな。」
なんとかして言葉をひねり出すと、剣に手を添えて笑うルイスさん。
–––キン……
その一瞬、偶然にも剣から音が鳴ったのに気がついた。
俺にはまるで、剣自身も喜んでいるかのように思えた。
長く使っている物には付喪神が宿るという話もある。
だから、もし仮に付喪神のような存在が剣に宿っているのだとしたら、それはとてもロマンのある話ではないだろうか。
男心をくすぐる話題に、密かに心を弾ませていると
「さて、着いたよ。謁見の間だね。」
「うむ、既に殿は玉座にあらせられる。くれぐれも無礼のなきよう。」
ようやく目的地に着いたようだ。
「衛兵、我らは使命を果たし咎人はここぞ。」
「「はっ!ご苦労様であります!どうぞ中へ!」」
ツツジが重厚な鎧を着込んだ衛兵二人に話しかけると、両名は声を揃えて返事をして扉を開ける。
開け放たれた扉の向こう。
そこには左右に多くの人々が並び、通り道となっている中心の先には玉座に座る人物が一人。
「さて、行こうか。」
ルイスさんに促されて歩き始める。
「あれが大罪人……?」「若い……が、見慣れぬ装いよな。」「ルイス辺境伯殿もおられる。」「ルイス辺境伯殿はご無事であったか。何よりだ。」
歩きながら左右に並ぶ人たちを見ると、服装から貴族である事がわかる。
何人かが小さく会話する様子はなんだか学校のクラス集会を彷彿とさせる。
《緊張感皆無ですね……》
「………」
そして、上面の玉座に座るのは堂々として荘厳な雰囲気を纏った、明らかに周りとは違う風格をもつ金髪の男性。
言われずとも理解できる。あの人物が王だ。
その王の横にはモノクルをかけた老人が立っている。宰相という役職の人物だろうか?
やがて、俺たちが王様の前に到着すると先程までの話し声が消え、場に静寂が訪れる。
「殿、我らが使命は果たし、咎人はここに候。」
冒険者組が跪き、ツツジが口を開く。
「うむ、命を賭して果たした事、誠に大義であった。
して、その方、名を名乗れ。」
王様はツツジ達に労いの言葉をかけると、俺に鋭い視線で聞いてきた。
「はっ、タケシ・シミズに御座います。」
とりあえず、空気を読んで俺も跪いて名乗る。
「ふむ、大罪人にしては常識はあるようだな。」
俺の返答に王様は幾分か意外そうな声色で言う。
「ケーニヒ王、発言許可を。」
そこで同じく跪いていたルイスさんが口を開く。
「あぁ、ルイスはそういうのいいから。元気そうでなによりだぜ。で、用件はなんだ?」
すると、先程までの荘厳な雰囲気とは一転して親しい口調で王様が答えた。
え?マジで?王様の口調緩くない?
「……ケーニヒ、僕が言うのもアレだけど、公の場でそれは流石にどうなんだい?」
俺が困惑していると、立ち上がったルイスさんが苦笑しながら言った。
「なんだよ、命をかけて背中を守りあった戦友に上も下もあってたまるか。」
「僕からしたら王様兼義理の兄なんだけどなぁ……」
「妹の夫なら身内だからなおさらだぜ。あと、戦友認定されてなくて俺は結構辛いぜ?」
「それでいいのかな……それと、僕もケーニヒは最高の戦友だと思っているさ。」
「なにを今さらな事を……めんどくせぇ。
それを早く言えよ。寂しいじゃねぇか。」
黙って聞いていると、出るわ出るわまさかの情報。
王様ってば意外と緩い。
それに加えて、ルイスさんと王様が親しい戦友で、まさかのアリシアさんが王様の妹という事実。
ルイスさんって辺境伯らしいけど、まさか貴族の中でも上位?
《この国の制度では上から順に
【王族→公爵→侯爵→伯爵(辺境伯)→子爵→男爵→準男爵→騎士爵】
となりますので辺境伯は上位です。
爵位の順番としては第三位にあたります。
しかし、この国では前王直系の娘が妻であれば公爵でも問題ありません。
なので、実質的には王族の次に発言力があるかと。
加えて、少なくとも王族と肩を並べる程の戦場にて爵位を与えられる戦果を挙げた事になります。
あの人物の実力と功績、家族構成で公爵ではないとすれば、本人が望んだ等といった何か特別な事情があるのではないでしょうか。》
え?なにそれ?ルイスさん成り上がりにしても凄すぎて笑えないよ?ラノベの主人公ですか?俺より化け物じみてないですか?
《創造神を手篭めにした貴方がそれを言いますか?》
手篭めとは棘のある言い方だな。
俺が言いたいのは苦労と努力、そして才能の化け物って事だ。
なにもしてないのに神様の力を貰って、それの上であぐらをかいてるだけの俺よりずっと凄いだろう。
《過ぎた謙遜は嫌味になりますよ。
それに、過去に絶望してるのですから少しくらいボーナスがあっても良いではありませんか。》
明らかに貰ってる比率の方が多いんですけど。
誰が見ても『貰いすぎだ!』って言うと思うけど?
《その力に溺れないのが主様の素晴らしいところです。》
……ああ言えばこう言う。
《事実ですから。》
よし、この話題はもうやめよう。
「んっんぅ!……王よ、少しご歓談が過ぎますぞ。」
「む、それもそうか。」
「すみません、ハンス宰相殿。」
シュティと話していると、ルイスさんと王様の会話を遮る人物が登場した。
やはり、その人物は宰相のようだ。
「して、ルイス辺境伯殿の用向きは?」
ハンスと呼ばれた老人がルイスさんに話しかける。
「単刀直入に言うと、僕が言いたいのは彼が罪人ではない、という事さ。」
「………」
「ほぉ……根拠はございますかな?」
あまりにもアッサリと言ってのけたルイスさんに王様は黙り込み、ハンスが理由を尋ねる。
「彼は信用できる人さ。事実として、僕の娘であるリーシア・リンドブルムは彼に助けられ、その時に娘を強襲した盗賊団は全滅したよ。
それも、僕の部下たちには一切の死傷者はない上に、盗賊団の指揮官と複数の幹部だけを拿捕した状態でね。
ほら、報告書に出しただろう?
それから、リーシアも彼の事を信頼しているし、信頼出来る素晴らしい人物だと保証している。言うまでもなく、僕の娘の事はケーニヒの知る通りだよね。」
雄弁に語りながら俺の事を弁護するルイスさん。
「………あぁ、ルイスの言い分はわかった。戦友としては、な。
だが、俺は王としてそれを簡単に飲み込むわけにはいかん。」
しかし、王様は冷静にそう応えた。
「どうしてだい?」
「最上位神様方がその者を王都まで連行するように勅命を出されたからだ。」
「………それは本当なんだね?」
「ああ、残念だがな。ルイス、それにルイスの娘であるリーシア嬢には悪いが、その者が大罪人である事は覆せない。」
「それは最上位神様方が彼が大罪人である、そう仰っられたのかい?」
食い下がるルイスさんに
「いや、直接言葉にされた訳ではない。
だが、本来であれば我らに関わる事がない最上位神様方が揃って降臨なされ、その者を最重視しており、王都まで連れてくるように勅命を出された。
その上で、死にたくなければ我らは手を出すなと言わしめた挙句、居場所がかの深淵の森となれば警戒せぬ方が愚かだ。
ルイス、お前こそ騙されているのではないか?」
王様は冷静さの中に一欠片の心配を込めた瞳で説明する。
「………うん、君が賢くてよかった。」
少しの沈黙の後、ルイスさんが呟くように言った。
「なにがだ。」
その発言に対して明らかに警戒の色を見せる王様。
「僕は僕自身とリーシア、そして……彼を信じるよ。
なによりも、娘の幸せの為に。やっと見つけた、やっと見つかった娘の想い人なら……僕は命をも懸けよう。」
すると、ルイスさんは少し笑った後、剣を鞘から抜いて宣言した。
その抜かれた剣の刀身はあまりにも美しく、息をのむほどに洗礼されていた。
「………そうか、お前が剣を抜く程とはな……本当に、本当に残念だ。」
ルイスさんの言葉を受け、王様は険しい表情で立ち上がり、どこからともなく杖を取り出した。
その杖は豪華な宝飾と美しい彫刻だが、凄まじい威圧感を感じる。
「………」
「………」
両者の雰囲気はまさに一触即発。
空気が乾燥し、喉が乾く錯覚を覚えた。
え、ちょっと待って?どうしてこうなった?
明らかに臨戦態勢だよね?マジでルイスさん何してんの!?戦友と、それも王様と本気で戦う気!?
なんでそこまでして俺の肩を持つんだ!?
「ちょっ《ちょーっと待ったぁぁ!!》
俺が思わず声を出そうとした瞬間、空間に声が響き渡った。
《ストップ!ストーップ!!ちょっとちょっとー!なぁーにやってんのさぁー!》
《一体、何をどうしたらこの様な状況になるのでしょうか?》
《うふふ〜、不思議ねぇ〜》
慌てて制止する声に続いて冷静な声とゆるふわな声が響き渡り、三つの光の柱が現れる。
その柱一つ一つから強大な気配が伝わってくる。
「こ、この御声はっ……!!皆の者!頭を垂れよ!跪けぇ!最上位神様が御降臨なされた!」
声が響いた瞬間、顔色を変えた王様が即座に叫んだ。
–––ザッッ!!!
王様の声を聞いた俺以外の全員が瞬きをする暇もないほど素早く跪いた。
ルイスさんでさえ、即座に剣を納めて跪いている。
「わお……」
あまりの反応の早さに呆然としていると
「シミズ君、頭を下げて。」
「あ、はい。」
頭を下げていない俺にルイスさんから注意される。
俺が頭を下げた直後、光の柱から三人の人影が姿を現した。気配はより濃厚になり、場を埋め尽くすほど魔力が満ちている。
さらに、その三人が俺に近づいてくるのが嫌でもわかった。
待て、どうして近づいてくる!?
「やっほー、タケシ様ー」
「あぁ、我が君……お会いできる日を待ちわびておりました。」
「やっとお会いできたわ〜」
そして、俺はやけに親しい口調で話しかけられるのだった。
「……………」
この時、俺は猛烈に嫌な予感に襲われていた。
作者「現場配属希望したのにバッチリ本社の部署で泣いた私です。」
隊長「それだけ聞くと嫌味だな。」
作者「本社は本社でも、経理とか総務じゃないですよ!ただ単に部署が本社に入ってるだけですし、比較的新しい部署みたいですから人足りてないです!おかげ様で高校機械科でやらなかった電気の勉強三年分やる事になりました!」




