閑話【商会の二人】
皆さまこんにちは!
時間があったのでちょろっと書きました!
完全に気分で書きました!反省なんてしてません!
ーアン&レヴィ商会・シュトルツ支部ー
とある建物の一室にて二人の人物がソファーに腰掛けて会話を交わしていた。
「レヴィ、サポートありがとう。君のお陰でスムーズに話が出来たよ。ごめんね、嫌な役割させちゃって。」
「うーっす、別にいいっすよー」
金髪の少女はソファーに寝転がって気怠げに答える。
「にしても、ルイス君には一本とられたけど……本題はそこじゃないね。レヴィ、どう思った?」
「んー?まぁ、一言で表すなら『普通じゃない』っすね。」
オレンジ髪の人物が金髪の少女に対して問いかけ、それに答える少女。
「というと?」
具体性を求めるオレンジ髪の人物に少女は続ける。
「この辺りでなら外見的に多少の珍しさはあるっすけど、表情や仕草とかパッと見た感じ、全体的に普通っすね。
けど、あの森で住むには『その普通さが普通じゃない』っす。」
「そうだね。ボクも似たような感想だよ。
ボクの職業柄、色んな人たちを見て接してきた中でも彼はあまりにも普通すぎる。
ボクの質問に対して、何かを隠しているような不自然な動きや表情、仕草もなければ、悪巧みしている様にも見えないし……」
「そうっすね……」
どうやら二人の意見は合致している様子。
「「ただ……実力だけは計れない。」」
そして、重なる言葉。
「アンもっすか……」
「うん、どうにも上手くいかなかった。普段なら感覚的にわかるんだけど、急に霧がかかったみたいになったよ。」
「あぁ、ウチもそんな感じっす。領主の方で試したら問題なかったっすけど、あのお兄さんに意識を向けた途端にそれっす。」
二人はうなずき合いながら認識を共有する。
「はぁー……あの人何をやらかしたんすかね?
最初に会った時なんかジャイアントGから全力で逃げ回ってたんすよ?」
「さぁ?……って、それ本当?」
「マジっす。『あんなキモいのさわれるかー!』って。
だから、そんな危険視される様な事する人物にも見えないっすけど。」
金髪の少女はカラカラと笑いながら話す。
「人は見た目とは裏腹に何を考えてるかわからないからね。印象だけじゃ一概には言えないよ。」
「それくらい言われなくたってわかってますよーだ。
でも、アンならその手の事は得意っすよね?」
「あー……それなんだけどね………」
少女の質問に言い澱むオレンジ髪の人物。
「ありゃ、どうしたんすか?まさか本当にヤバいモノでも見えたんすか?」
なぜかウキウキした様子で聞き出そうとする少女に
「ううん、逆だよ。逆。『何も見えなかった』んだ。」
苦笑し、首を横に振りながらオレンジ髪の人物は答えた。
「はい?」
「なんかね、意図的な妨害というよりは……自然に弾かれた感じかな?具体的な事が全く見えなかったんだ。
何とか見えたのはまるで欲がないって事くらいかなぁ……」
非常に悩ましい表情を浮かべる人物に
「えぇ、なんすかそれ……アンの能力を弾くとかどんだけっすか………」
少女はげんなりした様子で言った。
「ボクの力に対して意図的に抵抗した感じはなかったね。むしろ、気がついてなかったと思うよ。
もしも、ボクのやった事に気がついたならまともに取り合ってはくれないだろうから。」
「バレなかったのは良かったっすけど、逆に言えばそれってお兄さんからしたら気がつかないくらい弱いって事っすよね?」
「うっ……ボクだってそれはわかってるさ。改めて言われると傷つくよ……」
「あ、すみませんっす。でも、別に責めてないっすから。」
「わかってるさ……」
落ち込むオレンジ髪の人物に少女も少し焦る。
「で、でも、本気で見ようとした訳じゃないっすよね?会話中にこっそり見ようとしただけで!」
「ううん、意地になって最後に本気でやってみたけど無理だったよ。」
「………マジっすか。」
なんとかひねり出した言葉を否定され、驚きにより言葉が出ない少女。
「うん……ボク自身信じられないけどね。
それとね、本気でやってみた後の事なんだけど、急に寒気がしたんだ。まるで『次はない』と警告するみたいに……」
「え?じゃあ、お兄さんは気づいてたんじゃ……?
よくよく考えたらウチがふざけてた時に『心読めちゃう系の子は間に合ってる』とか言ってましたし。アレって遠回しに釘刺されてないっすか?」
「うーん………あの感じは違う、かな。
アレは彼自身というよりは別のナニカが警告してきたような感じ。
敵意とか害意じゃなくて、『この人に触れるな』みたいな意味合いがあった……言うなれば『守り神』みたいな。
多分、心が読める子というのはリーシアちゃんの事だと思うよ。あの子は人の心が見えるからね。」
「あぁ、そういえばそうっすね……じゃあ、お兄さんは体の中になんか飼ってるんすかね?」
「わからない……」
少女がニヒッと笑みを浮かべ、少し冗談めかして言うが、オレンジ髪の人物はすっかりお通夜ムード。
ただ、少女の冗談が強ち間違いでもない事など二人には知るよしもないが。
「………あぁ!もう!なんかモヤモヤするっす!なんすかあの人!!」
あまりに暗い雰囲気の友人に業を煮やしたのか、金髪の少女はソファーから飛び起き、静けさを引き裂く大声で言い放った。
「ひゃぅ!?きゅ、急に大声出さないでよ!びっくりするじゃないかぁ!」
その声に頭を勢いよく上げて抗議の声を上げるオレンジ髪の人物。
「いつまでも暗いアンが悪いっす!」
ビシッ!と指差す少女。
「ぅ、それはごめんよ。」
「とりあえず、ウチはあのお兄さんに関する依頼をやるっす!それで集めた情報をアンにも伝えますからそれで満足するっす!」
「……ふふっ、ありがとう。レヴィ。」
少しの間、狐につままれた様な表情を浮かべていたオレンジ髪の人物だが、フッと表情を崩して笑う。
「はい笑った!それでいいんすよ!」
その様子を見て少女はすとん、とソファーに座って微笑む。
「あはは、レヴィはいつも騒がしいね。」
「励ましたのにそれって酷くないっすか?」
「ごめんごめん。」
クスクス笑うオレンジ髪の人物に
「むぅ、まぁいいっすよ。
とりあえず、本隊が来るまでウチもあのお兄さんを監視するっす。」
金髪の少女は頰を少し膨らませて言った。
「うん、お願い。」
「うっす。まぁ、あの感じだと何かやらかす様には思えないですし、話せば王都まで一緒に行ってくれそうっす。」
「油断しちゃダメだよ?」
「わかってるっすよー、とは言っても距離を置いての監視なんで結構気を張らないといけないっすけど……よっと。」
警告を受けた少女は立ち上がりながら応える。
「行ってらっしゃい。気をつけてね。」
「ふっふっふっ、完璧美少女レヴィちゃんを甘く見ちゃいけないっすよー?」
オレンジ髪の人物の見送りに、ニヤッと笑みを浮かべて自信満々に言った。
「あはは、大丈夫そうだね。」
「そんじゃ、行ってくるっす。」
コロコロと笑うオレンジ髪の人物を背に、金髪の少女はひらひらと手を振って場を後にした。
作者「明日からまた仕事……やだよぉう。」
隊長「ならラノベ作家(笑)でも目指すか?」
作者「あ、それは無理。商業用のなんて書けないし、仮に書けたとしても俺が楽しくない。
あと、セい癖ぶち込めなくなる。」
隊長「ははは!自己快楽主義者めっ!!」
作者「愉悦至上主義者です。」
隊長「何も変わっとらん!」




