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邂逅

お久しぶりで御座います。

お待たせしました!

え?待ってない?

そんなぁ(´・ω・`)


あ、それと累計1万PV突破してました。

誠に有難う御座います。

 



 昨日、翼が生えた俺は今日も飛ぶ事にした。


 ……凄い文面だなこれ。

 ちなみに片翼の大きさは縦幅:3m 横幅:4.8m くらいの天使に生えている様なタイプの翼だ。何気にデカイ。


 今は朝食にハンバーガーを食べている。

 たまに食べたくなるんだよねなぁ、こういうジャンクフードとかゴテゴテの油物とかさ。

 朝っぱらから身体に悪いけど美味しいじゃん?今の身体に影響無さそうにも思えるけど。


 ちなみに今日ラウは居ない。

 なんでも


『ちょっとやらなきゃいけない事があるから、じゃあねー。』


 だそうだ。

 一回会っているのは土地代の回収で訪ねて来たからだ。土地代はちゃんと回収していくのね・・・

 まぁ、撫でるだけだし別にいいんだけど。


「ご馳走様っと。」


 油で汚れた手をナイロン袋(魔力で交換)で拭き、袋を消滅させてから手を洗う。

 ナイロン袋で手を拭くのはその方が油が落ちるからだ、知っておくと結構便利だったりする。


 しかし、ラウと出会って数週間程経つが一人になったのは初めてかもしれない。

 何かとラウと一緒に居たからな。


 そんなわけで朝食を食べ終えた俺は


「本日ハ晴朗ナリ。なーんてな。」


 一人ふざけながら世界樹の周りを飛んでいた。

 今日は少し遠出しようと思っている。

 前は徒歩での移動だったが、今は空を飛べるので格段に移動時間が短縮されたからだ。


「その前に、今日はこっちからサティとフェルに会いに行ってみるか。」


 マップであの二頭を検索する。


「お、いたいた。今日も湖にいるな。」


 俺は湖まで飛び、すぐに到着したので湖畔に降り立ち、サティとフェルに声をかける。


「よぉー、サティーフェルー元気かー?」


 湖畔に寝そべっていた二頭が頭を上げこちらを向き


「グル。」「・・・ガウ。」


 返事を返してくれる。

 いやー言葉が通じるって素晴らしい!サティもフェルもちゃんと反応してくれるしな!


 勝手にテンションの上がった俺は二頭に肉を与える。

 片方につき30kgの肉塊を一つだ。


「ほれ!今日の分だぞ!」


 俺が二頭の近くに置くと、ちゃんと二頭とも立ち上がってから食べる。寝そべったまま食べたりしないのが賢いところだ。

 フェルにはサティが教育でもしたのかな?

 最近はサティが毒味する事もなくなったので、それなりに気を許してくれているのだと思う。


 俺はサティとフェルが肉を食べているのを見ながら和む。

 5mの虎と3mの狼が自分の与えた肉を食べているのだ。やはり動物が好きな人間にとってはとても嬉しい事である。


 動物園でも体験出来ないような事が体験出来るというのは、ちょっとした優越感を与えてくれる。柵などない自然の真っ只中で、猛獣に分類される二頭にご飯をあげられるのだ。日本では絶対に無理だろう。外国はどうか知らんけど。


 ただし、肉をあげるのは1日に一回だけだ。

 俺はサティとフェルという名前こそ勝手に付けているものの別に飼い主って訳じゃないからな。ちゃんと狩りもしなきゃね。

 それは、この二頭も理解しているようで、毎回午前中に来る。

 今回は散歩に出掛けたかったので、そのついでにこっちから出向いたが、普段は向こうの気分でやって来る。


 サティとフェルが食べ終わったのを見計らい撫でさせて貰う。このやり取りは肉をあげたら必ずやる。タダで肉をあげるつもりはないぞ。

 モフれる時にモフる。この時だけは普段は絶対に触らせないフェルも黙って撫でられている。ギブアンドテイクだ。

 その辺りもまた理解しているのが賢いと実感させてくれる。


 ちなみに、この二頭に共通しているのは顎の下と耳の付け根を撫でると気持ちいいらしいという事だ。あと尻尾の付け根。


 犬や猫と同じだなぁ・・・とこれまた一人和んでいる。


 サティは声や表情では反応を示さないが、よく見ると尻尾がゆっくりと揺れているので機嫌は良いらしい。

 フェルは・・・まぁ、うん。尻尾を水平にしてゆっくりと振っているので様子見といったところだろう。


 双方あんまりしつこく撫でると怒られそうなので毎回1分くらいずつでやめておく。

 これくらいならば許容範囲内らしいし、どれ位の時間撫で続けられるか試したいが、嫌われるのが嫌なのでそれはしない様にしている。


 撫でるのに満足した俺は


「じゃあ、また今度なー。」


 そう言い残して飛び立った。


「グル。」「ガウ。」


 最後の言葉にも反応してくれた事に俺は頰を緩ませ、今日はどこに行こうかな、と思案しながら遊覧飛行へと移って行った。




 上空2000m付近まで上昇した俺はただひたすらに続く森を眺めながら遊覧飛行を楽しんでいた。

 大気中のチリなどは俺の周囲を囲んでいる魔力の防護壁により防いでくれている。

 防護壁の中の気温も暖かくて丁度いい。

 魔力の防護壁は俺の周囲360度全方向に展開している球体の魔力壁だ。

 フィルターの様なモノで、ある程度の風を通して、空を飛んでいる実感をくれるという素晴らしいモノだ。


「魔法万能!魔力万歳!イッッーーヤッホーーー!!!」


 俺は急上昇しつつあえて減速しながら進み、速度を失うと共に頭をを下に向け急降下する。

 空戦戦術の一つでロープ・ア・ドープと呼ばれているものだ。


「これ!生身でやるとスッッゲェェェェェ!!!!楽しぃぃぃぃぃぃ!!!!」


 一人絶叫しながら飛行を楽しむ。

 自分で操れるジェットコースターとでも言えばいいのか?とにかく最高だ!


 疾走感や爽快感をもの凄く味わえるし、魔力で飛んでいるので自由自在に速度も変えられる。その魔力もほぼ無尽蔵にあるので尽きる心配がない。いい事尽くめじゃないか。


 俺は翼を地面に対して水平にし、マニューバと呼ばれる様々な機動を試してみた。

 ちなみに、マニューバとは空中戦闘機動の事で戦闘機などの空中動作の事を指す。

『Air Combat Manoeuvring』とも言われていて、略称として『ACM』と言われている。


 ループ(宙返り)

 シャンデル(Uターン)

 インメルマンターン(上昇捻りUターン)

 スプリットS(下降捻りUターン)

 横滑り(左右どちらかに水平に移動)

 コブラ(身体を地面と垂直にして前進)


 など、色々と試してみたがどれも問題なくする事が可能だった。俺は基本的にアウトレンジ戦法しか使わない予定だから、あまり意味はない。

 しかし、俺は途中で一度地上に降り立ち



「うっ・・・・きもぢばるい・・・・」



 流石にやり過ぎた・・・・ちょっと調子に乗って色々とやっていた所為で思いっきり酔った。

 いくら物理法則に笑顔で中指を立てられる化け物の身体能力や魔力を持っていたとしても、感覚まではそこまで強化されていなかった様だ・・・・


 飛行酔い(?)した俺は数分間木陰で休むとすぐに体調が戻った。


「あぁ・・・・でも、もう楽になってきたな、どんだけ万能なんだよ・・・・」


 自分自身に呆れながら、ふと何と無くマップを見てみると


「うん?人間の表示がある・・・?ちょっと待て、ここどこだ?」


 これまで近くに居なかった人間が映っていたのだから、相当外周部に来たはずだ。

 お忘れの方もいるだろうから言っておくが、俺の常時発動中のマップの範囲は半径2kmだ。そして、俺の居る場所から東北東1.5km先に何人かの人の表示とモンスターの表示が出ている。世界樹は西の方向だ。


 あと、世界樹から130km離れていたので森の半分を越えている事になる。


 俺はその人達を観察してみる事に決め、再び空へ上がった。



 人の表示がある現場の上空に辿り着くと千里眼を発動する。


「あーこれって押されてるのか?結構まずい状況っぽいな。」


 状況としては人が魔物に囲まれていて数も魔物が圧倒的に多い。

 その数は、人間が4人、魔物が16体。

 パーティを組んでいるらしき人物達は戦士・騎士・魔法使い・僧侶の構成のようだ。

 戦士と騎士が男で、魔法使いと僧侶が女性だ。


 魔物はジャバウォックとマップに出ている。

 かなり俊敏な動きと連携で人間達を翻弄している。魔物も4体1組で行動しており、四方から満遍なく攻撃を加えている。


 今はタンク役らしき騎士の様な見た目の男と戦士役らしき男が頑張っているが、ジリ貧だろう。


 しかし、そこは冒険者なのだから魔物にやられて命を落とす事も覚悟しているだろうし、無闇に手は出さない。

 単純に関心が無いとも言える。


「どうするかなー?勝手に介入して怒られたら面倒くさいしなぁ・・・あ。」


 たった今、僧侶が集中攻撃を受けて倒れた。

 前衛が捌ききれずに通してしまったのが、不味かった。前衛!防壁薄いよ!何やってんの!


 しかし、死んではいない様で気絶しただけらしい。それでも、結構重症の様だ。

 回復や後方支援がなくなった騎士も膝をついた。戦士や魔法使いも息も絶え絶えでヤバそう。


 やがて、戦士と騎士も倒れ、魔法使い一人になった。


 その魔法使いが泣きながら魔法を唱えている。



 ・・・・・・・・・あぁ、もう助けるしかないな。女性が泣いているのを放置するのは外道だ。

 それに、目の前で人が死ぬのは目覚めが良くないしな。

 うん。今回だけな。うん。



 俺は《弓》を顕現させ、前回放った拘束魔法を付与した矢をジャバウォック達に向けて放つ。

 魔物とて殺しはしない。殺されそうになったからやり返していただけで彼らにだって罪はない。


 そして、放った弓矢は空中で分裂しジャバウォック達に襲いかかる。

 魔法使いに飛びかかろうとしていたので、結構ギリギリだった。


 全てのジャバウォックが拘束されるのを確認すると俺は状況が理解出来ていない魔法使いの元へと降り立つ。








 なんてことはせずに上空から声をかける。


 姿を見られないように魔法で声を飛ばすのだ。


 だって、背中に翼生えてんだぜ?


 見られたら人生即終了だよ。



『こんにちは。危ないところでしたね?』

「ッッ!?誰!?」


 俺が声をかけると、ビクッと肩を跳ねさせ両手に持つ杖をあちこちにむける魔法使い。


 まさに魔女、といった風貌の彼女は怯えの混じった瞳で俺を探している。あ、両手足も震えてるな。産まれたての子鹿みたいだ。


『ぷっ・・・・』

「な、何!?」

『いえ・・何でも・・・・』


 あぁ、ダメだ。そんな事考えるから笑えてきた。

 今は堪えろ!笑っちゃダメだ。笑っちゃダメだ。笑っちゃダメだ。笑っちゃダメだ!・・・・・よし、鎮火完了。

 俺が笑いを堪えていると、彼女が質問してくる。


「ほ、ほんとに何なの!?あなた!一体どこにいるの!?」

『どこにいるかは答えられまん。』

「どうして!?」

『面倒だからですよ。』

「なっ!?ふざけてるの!?」

『まさか。単純に都合が悪いだけですよ。』

「そ、そうなの?」

『そうです。』

「・・・ならいいわ。助けてくれてありがとう。」

『いえいえ。』


 割と焦ってた様だがすぐに落ち着きを取り戻したらしい。流石は冒険者といったところか?泣きながら魔法を唱えてたけど・・・

 そこには触れないでいてあげようかな?。

 というか、そんな簡単に信じていいのかね?


『それで、怪我はないですか?』

「ええ・・私はまだ大丈夫よ。」

『そうですか。なら、お仲間の方が不味そうですね。』


 俺は先に僧侶へ魔法を行使しようとするが


(あ、俺って傷とか治せたっけ?わかんねぇ・・・まぁ、いっか。何とかなるだろ。最悪、魔力で回復薬とかを出せばいいだろうし。)


 俺は完全に失念していた。

 この世界に来てからというもの、怪我をしていないのでどうやって怪我を治すかを知らないのだ。


 本来は怪我をしないのが異常なのだが、俺が怪我を全くしないし周りにも怪我をするようなのが居ないので、治癒とかその辺りを考えた事が無かった。


 しかし、幸いにもここは魔法の存在するファンタジーな世界だ。魔法で何とかなるだろう。


 なので、俺はそれっぽい詠唱をする。


(われ)が命ず。


 ()の者ここにて死す者に(あら)ず。


 なれば()の傷を癒し給え。』


 なんちゃっての治療魔法を唱えてみたが、たった三行の短い詠唱でも効果はあった様だ。


 僧侶の体に優しい光が集まり、傷を癒していく、やがて全ての傷を癒した。


「え?嘘・・・・・凄い・・・・・・・・」


 何が凄いのかは知らんが褒めてもらえるというのは嬉しいものだ。

 治癒が可能だという事もわかったし、これはいい機会だったな。


 満足した俺は無詠唱(・・・)で戦士と騎士を治療した。


「なっ!?まさか無詠唱!?」


 魔法使いさん、さっきから驚き過ぎじゃない?疲れないの?元気そうで何よりだけどさぁ?


『何か問題でも?』

「・・・あなたそれ本気で言ってるの?」

『あ、なんか面倒くさそうなんで言わなくていいです。』

「ちょっと!?話を繋げようとしなさいよ!?」

『うるさいですよ?治ったら黙って帰って下さい。』


 なんか、ほんとに面倒くさそうな予感がするからやめとこう。人付き合いとか嫌いなんだよ俺。

 集団の中にいると気分が悪くなってくる。

 割と重症かもしれない。


 でも、収穫もあった事だしこのままだとうるさいからさっさとお帰り願おう。


 そんな事を考えている間に、他の3人が目を覚ました。


「・・・んあ?あれ?俺達死んでない?」

「・・どうやらそのようだ。」

「・・・・ん、傷がないようです?」


 戦士→騎士→僧侶の順に喋った。


「あんた達起きたのね。あたし達助かったわよ。」


 魔法使いが声をかけると戦士が反応した。


「ケティ!無事だったか!」

「ええ、まぁね。助けてくれた人がいるのよ。」

「助けてくれた人?」


 魔法使いの答えに戦士が首をひねる。


 どうやら魔法使いはケティという名前のようだ。

 凄くどうでもいい。


「ええ、そうよ。」


 すると、騎士が辺りを見渡し


「人など見当たらないが・・・まさか、錯乱しているのか?」

「違うわよ。居ないのはその人が見えないだけよ。」


 今度は僧侶が首を傾げ


「ケティさん?何を言ってるんです?」

「ああ、可哀想なケティ。一人で戦ったのがそんなに怖かったのか・・・」


 最後に戦士が憐れむ様にそう言った。


「ちょっと!あんた達仲間に向かって失礼ね!?」


 魔法使いがそれに対してツッコミをいれる。

 流石は冒険者だ。見事な連携での即興コントである。


 出来ればジャバウォック戦でその連携を発揮して頂きたかったものだ。


「ほんとにいるのよ!ねぇ!さっきの人!また声を出しなさいよ!」


 ここは黙るが吉だろうな。

 見てて面白いし。


『・・・』


「・・・え?ちょっと!?何か言いなさいよ!!ねぇってば!!」


「やっぱり、頭を打ってしまったです?」


「かもしれんな。フィリア、何とかならないか?」


 割と真剣な面持ちで戦士がそう言うと


「ガインさん・・・私の腕ではケティさんは治せそうにないです。」


 ふるふる、と残念そうに首をふる僧侶。


 僧侶はフィリア

 戦士はガイン

 という様だ。


 後は、騎士の名前だけだな。


「あんた達?そろそろ魔法撃つわよ?」


 こめかみをピクピクさせながら言っているが、若干涙目だ。


 うん、そろそろ声を出そうか。

 なんかごめんね?でも、面白かったよ?


『こんにちは。それとも、初めましてかな?』


「「「ッ!?」」」


 魔法使いを除く3人が一斉に武器を構えた。

 さっきの魔法使いと同じ動きでデジャブを感じざる得ない。


「ほらっ!あたしの言った通り!」


 ぱぁ、っと顔を明るくさせて魔法使いがそう言った。安堵しているみたいだ。


「・・・フィリア、スート。警戒は崩すなよ。」


「わかっている。」「はいです。」


 小声で戦士が指示を出した。あの、聞こえてますよ?

 また騎士の名も判明した。スートさんね。

 明日には忘れるけど。


「あんた。何者だ?」

『こちらが挨拶をしたのに第一声がそれですか?』


 何となく言いたくなったので言ってみると


「すまねぇな。こちとら商売柄こういう性分なもんでな。」

『そうですか。なら仕方ないですね。』

「えらくすんなりと納得してくれたな?」

『ええ、自分に都合がある様に、他者にも都合はありますから。』


 自分の都合を押し付けるつもりはないし、別に名前をもう知っているので問題なかったりする。

 挨拶をしたのは形式美というやつだろうか?

 いや、単に癖だな。日本人だとやっぱりこういう癖が出来るよね。


「そう言ってくれるとありがてぇな。」

『私はそれなりに理解ある人物のつもりですので。』

「そうかい。で、あんたは?」

『申し訳ないですが名乗れませんね。』

「へぇ?それまたどうして?」


 不思議そうに少しだけ首を傾げるガイン


『こちらの都合です。』

「そうかい。ならいいや。聞いて悪かったな。」


 案外あっさりと身を引いた事に違和感を覚える。


『そう言って頂けると有難いですね。しかし、追求しないのですか?』

「お互い様さ。姿を見せねぇのも何かしら事情があるんだろうしな。」

『そうですね。助かります。』


 単に貸し借りは無しって事らしい。


「じゃあ、あんたが俺たちを助けてくれたって事で良いんだよな?」

『肯定です。』

「そうか、なら礼を言わねぇとな。ありがとよ。フィリア、スートもういいぞ。」


 そう言って彼らは武器を降ろした。


『いいんですか?武器を降ろしても?』

「命の恩人に武器向けられる程、俺たちは恩知らずじゃねぇよ。」

「そうだな。」「そうです。」


 へぇ、やっぱり冒険者って根性据わってんだな。俺なら姿を見せない相手に武器を降ろすとか絶対嫌だけど。


「ほら!ね?いたでしょ?助けてくれた人が!」


 うるさいのがまた入ってきたな。


「ああ、確かに居たな。疑って悪かったよ。」

「すまん。」 「ごめんなさいです。」

「わかればいいのよ!わかれば!」


 ふんす、と胸を張り満足気に答える魔法使い。

 何であんたが自慢気気なんだよ、って、まぁいっか。




 こうして俺は、初めてこの世界の人間との会話を果たしたのだった。





作者「なろう小説よ!私は帰ってきたぁぁぁぁ!!!」


隊長「貴様やっと復帰したか。あと、やかましい!」

(っ・д・)≡⊃)3゜)∵


作者「グボッ・・・!?

再開一発目から酷くない!?」


隊長「すまん。つい。」


作者「つい、で人を殴るな!」




誤字を修正致しました。(2017/11/21/23:03)


一部修正を行いました。

(2017/12/29 20:51)


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