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衝動。

作者: 漣の音色

君からメッセージが届く。

それだけで少し嬉しく感じる。

なのに君ったら。僕を困らせようとするかのように

毎回不思議な内容なんだ。

今朝、君からのメッセージに気づいた。

今回も不思議な内容。は


『私は本気だよ。』


もちろんだ。僕も本気だ。

君が好き。って気持ちに偽りはない。

なのになんで。なんでこんな風に言うんだろう。

この気持ちを文章にするのなんて不可能だと思う。

言葉にして君に直接言えたらどんなに楽か。


『僕も本気だ。』


とりあえず打ってみる。

このまま送ってしまおうかと悩む。

ただこれで気持ちが伝えられる自信がない。

それを消して長文にしてみる。

なんだかしっくりこない。



やめた。


外出の支度をする。

財布をズボンのポケットに無造作に突っ込む。

何も考えぬまま家を飛び出して駅へと走り出す。


携帯とにらめっこはやめだ。

気持ちは固まってる。君に会いに行く。

会って直接伝えよう。この気持ち。

場所なんてもちろん知らない。

でも君とならどこかで出会えると思うんだ。

僕らは出会うべくして出会うはずだから。



携帯を開く。


『待ってて。君に会いに行く。』


それだけ送信した。

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