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惜しみない愛情をそそぎました。
『
国全体が悲しみに包まれたあの時から3年。
お妃様の死からみんなが立ち直り、
王様の再婚が決まりました。
後継ぎが必要だったからです。
新しいお妃様は見目も心も白雪姫の母には及びませんが、美しい人でした。
白雪姫や王様の1番が前のお妃様であっても
国のものたちは皆前のお妃様が好きと言うのは
新しいお妃様にも当てはまっていて、
決して怒ったり悲しんだりもせずむしろ誰が1番大切に思っているか張り合うほどでした。
白雪姫はまだ8歳。
王様もお妃様も白雪姫が嫌がらないかとても心配していました。
しかし、
お妃様が白雪姫の知らない昔のお妃様の話をしたり、いっしょに遊んだりしているうちに
白雪姫はどんどんお妃様になついていきました。
お妃様にとって、白雪姫は義理の娘。
それでもとってもかわいい子であることにかわりはなく、惜しみない愛情をそそぎました。
』
「継母様いい人なんだ。よかったね!」
「そうだね。国のみんなも慕ったさ。」