まじょさんおねがい、お母様のおねがいかなえて?
『
お城についた、魔女さんと白雪姫。
お城では、白雪姫がいなくなったと大騒ぎ。
そこに帰ってきた白雪姫に皆安堵の表情を浮かべ、隣の魔女さんを見て困惑の表情を浮かべました。
魔女さんと白雪姫は王の間に呼ばれました。
王様は白雪に怒っていました。
「白雪が世話になった。ところで、どなたか伺ってもよろしいか?」
「私はしがない森の魔女さ。お姫さまがお妃さまの病を治してくれないかって訪ねて来たから病状を見に来たのさ。」
「まじょさんならお母様のびょうきなおせるかとおもってまじょさんのところにいってたの。しんぱいかけてごめんなさい。」
王様は白雪を許し、魔女とともにお妃さまのもとへ行きました。
お妃さまの病は進行し、魔女さんには治すことはできませんでした。
「お願いします。なんとか余命を半年延ばすことはできませんか?白雪の婚約パーティーだけは見届けたいのです。」
「なんとかならぬか?わたしからも頼む。」
「絶対出来ない訳ではないがね…代償が酷いのさ…」
「どんな代償だ?わたしに出来ることならなんでもする!」
「王様に出来ることは何も無い。代償は私の死と老いだ。今後、絶対に何があろうと死にもしないし老いもしない。知り合いはどんどん死んでいき、何も知らない人からは怖がられる。最も恐ろしい代償だ。」
「そんな…それではやはり私は白雪の婚約パーティーには参加出来ないのですか?なんとかなりませんか?お願いします。お願いします…」
白雪姫がお茶を持って部屋に来ました。
「まじょさんおねがい、お母様のおねがいかなえて?」
白雪姫は今にも泣きそうです。
魔女さんは白雪姫の心からのお願いを聞き、願いを叶えることにしました。
魔女さんは心からのお願いに弱いのです。
』
「おきさきさまこんやくぱーてぃーにさんかできるんだ!」
「…あぁ、参加できたよ。」