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39 それぞれの、メアリー

「「痛い」」


 痛烈なストレートを受けて仰け反っていた。


「おお第一側室メアリー

巨峰美少女メアリー

 それぞれのメアリー観。

 身勝手過ぎるオスの匂いを嫌ったんだろう、もう一撃発射。


「な、なんだ」

 全身を憤怒の塊にしたメアリーと洋次たちの距離は十メートル前後。変な食べ物で伸長しても右の拳の射程ではない。


「あたたた。メアリー風の魔法はほどほどに致せ」

「風? 魔法?」


 そうだった。メアリーは幼生体でも風の精霊に好かれているエルフだ。風属性の魔法は得意ジャンルなんだな。



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