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21.
ごめんなさい。短いです。
翔平が宣言した通り、彗は殆ど一人になることはなかった。登下校は真樹とだったが、それ以外では、翔平か静が必ず側にいた。
アルバイトには、必ず翔平が単車で送り迎えをしてくれた。目が離せないと思われているのは解っていたが、暗い夜道を一人で歩く時の孤独感を思えば、翔平が来てくれるのは正直嬉しかった。また、翔平に言われた通り、たまにゴキブリが出ても飛び出さずに翔平を呼ぶようになった。そして、その度に翔平の『ゴキブリ退治』を、彼の背中に掴まりながら見て、感嘆した。何より、悪夢で目覚めると、必ず翔平の姿を探すようになってしまった。そして彼は必ず側にいてくれている。
いつの間にか、こんなに翔平に頼っている自分がいる。それが良いことなのか悪いことなのか、彗にはまだ判断できなかった。




