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  作者: 時雨
15/21

裏の裏はやっぱ裏

「はぁ〜。やよいのやつ、どこ行っちゃったんだろう〜‥‥‥。」

置いてきぼりにされた絵里は悲しそうにそう呟いていた。

「今日も何かおかしかったし‥‥‥大丈夫かなぁ‥‥‥?」

小さな不安が胸をよぎった‥‥‥‥。





そのころ、in屋上。


「こんの野郎ぉぉぉぉ!!」

雉はほとんど力が使えないので、自分の武器をやたら滅多に振り回していた。

「ちょっと雉!!壊れたらまた問題に‥‥‥」

「せやかて、いちいちんなこと気にしとったららちあかんやろ!!」

最早屋上はフェンスはめちゃくちゃコンクリートはボロボロだった。


「ちょっと風見君!!手伝ってよ!!」

「そんな事言ったって‥‥‥物理攻撃は効かないんだよ!!雉みたいに武器なんかないし!!」

「そんな‥‥‥」

やよいはかなり困った。


「おい!やよい!!あれは‥‥‥‥」

「全然使えないの!!もう訳わかんない〜!!」

どうやらやよいの能力、翡翠はなぜか全く働かないようだ。

雉は一応戦力として問題はないのだが、3対1ではさすがに厳しいらしい。




「くそ!!もうええわ!!」

「ちょっと雉!!」

雉はわずかに残っている力をほんの少しだけ使って敵を一掃した。



だが‥‥‥‥





「はめられたね。」






「え?」




風見の一言は正しかった‥‥‥。












「くそ‥‥‥囮かい‥‥‥‥」

雉がそう言うと、とてつもなくでかい魔物が姿を現した。


「‥‥‥ははは‥‥‥今日は大量だ‥‥‥‥‥!!」

「ちぃ!!」

雉はほんの少し力を使っただけで、かなり息が上がっている。

やはり、今朝の影響が‥‥‥‥。


「雉!!危な‥‥‥」

「離れろ!!こっちに来るんやない!!!」

そう言ったとき、敵が大きな刀を振り回した。


雉はやよいの方に気を取られて、かわせなかった。



「ぎゃはははははは!!!」




「雉!!!!!!」

雉からは血は出ていない。だが、生命力を吸われたらしい。

息が微弱になってしまっている。


「やばいよ‥‥‥早く何とかしないと‥‥‥」

「‥‥‥‥‥‥雉‥‥‥‥‥‥‥‥」

やよいの耳には風見の声は聞こえていなかった。

雉がこんな事になって、豪快に笑う敵の声以外は。



「お前ぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

やよいがそう叫ぶと、それに反応したように体が緑色に光り始めた。


しかし、



「このときを待っていたぞ!!翡翠には弱点があるからな!!!」

「‥‥‥!?」

やよいには訳がわからなかったが、気にせず力を使おうとした。


「待って!力を使っちゃだめだ!!」

風見の声が聞こえたと思うと、



「‥‥‥!!い‥‥痛‥‥‥‥‥!!!!!!」

急にやよいは自分の体を押さえてうなり始めた。





「はははははは!!翡翠の力の特徴は膨大な力!!それは長所だが、短所でもある!!」

「う‥‥‥‥‥‥‥ぐわっ!!!」

かなり苦しくなってきた。


「翡翠をまだ十分に制御できていないお前は、その膨大な力を増幅させられたら、肉体がついていかんだろう!!!」

「何で‥‥‥‥わたしが翡翠だって‥‥‥知ってる‥‥‥の‥‥‥‥!?」


「ふ‥‥‥‥そんなに知りたければ教えてやろうか?冥土のみやげにな。」

にやにや笑ってやよいを一瞥した。


「お前は何にもわかっちゃいない。たとえばお前の‥‥‥‥‥‥‥‥」


途中から何を言っているのかわからなかった。

「だめ‥‥‥もう‥‥‥限‥‥‥‥‥‥‥‥界‥‥‥‥‥‥」


やよいは意識を手放した‥‥‥。







「ぎゃははははは!!これで翡翠は俺のモノだぁ!!」

汚い笑い声をあげて、やよいにさわろうとした。そのとき、


やよいを守るように緑のバリアーが現れた。

もちろんやよいは気絶している。

だが、いつの間にか増幅された力を制御したようだった。




「なんだと!!くそ!!こうなったら・・・・」

そういって敵は刀をやよいに向かって振り下ろした。









だが、


















「やっぱりこの二人、気に入ったから。お前邪魔。」




「てめぇ!!風見‥‥‥う‥‥‥」











「別に仲間になった覚えはないけど?ただ、珍しいモノがここにあるとしか言ってないし。」


風見はさっきのとは別人のように話し始めた。

「増幅された力を制御するなんて‥‥‥人間では普通はできない芸当だし。だから‥‥‥」

「な‥‥‥‥‥!!」

突然、風見の目が真っ赤になった。






































消えてなくなれ





















風見がそう言った瞬間、魔物は一瞬で塵となって消えた‥‥‥。







そして、壊れた周りが、みるみるうちになおっていく。











「面白いよ。いったい何年ぶりかな?」



愉快だと言わんばかりの口調で、楽しそうに風見は呟いた。







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