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  作者: 時雨
11/21

覚醒

少しグロい表現がでていますので苦手な方は気をつけて。

「ふははは。さあ、どう料理してやろうかぃ?」

「‥‥ちょっと!!満里奈!!」

やよいは満里奈に向かって怒鳴りつけた。だが‥‥‥

「無駄無駄。今はもうわたしが乗っ取ったからねぇ。」

「‥‥‥そいつの言うとおりや‥‥。」

「雉‥‥?」

なんだか雉の様子が変だ。

さっきからしゃきっとしていない。

「そんなことより、はよせな‥‥。」

「ど‥‥どうすればいいの!?」

「んなこと俺がわかるわけないやん!!」

「な‥‥!!なによそれ!!じゃあどうしたらいいかわかんないじゃん!!」

思い違いだったのだろうか‥‥‥?


やよいがそう思ったとき、黒くてまがまがしいオーラを纏ったものがこちらに飛んできた。

「ははははは。死ねぇ!!」

「うわああ!!」

「くそっ‥‥!!」

雉はやよいをかばって、なんとか紙一重で相手の攻撃をよけた。

「‥‥‥っ‥‥‥」

「雉!!」

雉はすでに息が切れていた。やはり何かおかしいとやよいは思った。


「は。どうやらそこの化け鳩は本調子じゃないみたいねぇ。そんなもんかい。」

「そうなの!?」

やよいは慌てて雉の方を見た。だが雉は

「‥‥‥妖魔なめんなや‥‥‥。」

そう言って口元に少しだけ笑みを浮かべた。

しかし、雉の顔はかなり青ざめている。


そうしているうちに、どんどん攻撃が飛んできた。

「ほらほら。もっといくよ!!」

無差別に攻撃が飛んでくる。

雉はやよいを抱えながらなんとかかわしていた。


「っち。ちょこまかちょこまか‥‥‥」

そう満里奈に取り憑いた悪霊が言った瞬間、





「おい!何があったんだ!!」

という声とともに、生徒会の担当の先生が入ろうとした。


「‥‥せ‥‥先生!?」

「前原!!それに林も!!お前らいったいここで何しているんだ!!‥‥‥!!は!!そこの男!!何者だ!!さてはお前が‥‥」

「ち‥‥違うんです!!雉は‥‥‥‥」


「ふん。ゴミどもが‥‥。」

やよいが言おうとした瞬間、悪霊はその先生に向かって攻撃を放った。

「う‥‥うわあああああああ!!」

「だめ〜!!」

やよいがそう言った瞬間、大きな爆発が起こった。





























だが、煙がはれたとき、先生はほとんど無傷だった。

だが‥‥‥‥‥‥その代わりに‥‥‥‥‥


「‥‥‥‥く‥‥‥そ‥‥‥‥‥」

血まみれの雉の姿があった。

「うそ!!雉!!!!」

やよいは目に涙をためて雉の元へ走った。

「馬鹿!!人助けて自分がこんな事になるなんて!!」

倒れた雉をやよいは慌てて体を起こそうとした。

「‥‥‥‥‥う‥‥るさい‥‥わ‥‥‥‥‥平気や‥‥‥この‥‥‥ぐら‥‥い‥‥‥‥」

やよいの手には雉の血がべったりとついた。





「あっはっはっはっはっはっはっはっは!!!ほんとに馬鹿だねぇ!!そんな奴ほっといたら、もう少し長生きできたのにねぇ!!」

そう大声で笑い、もう一度攻撃しようとした。

「楽にしてあげるよぉ!!」





「‥‥‥許さない‥‥‥。」

「‥‥や‥‥よい‥‥‥?」

雉は細々とそう言った。だが、やよいには聞こえてなかったらしい。


「わたしは‥‥お前を絶対に許さない!!!」

「へぇ〜そうかい。じゃあ死になよ。」

悪霊はやよいに向かって大きな砲撃を撃った。


「やよい!!‥‥逃げ‥‥‥」

「雉を‥‥こんな目に遭わせて‥‥許さないんだからぁぁぁぁぁ!!!」



















そのとき、やよいの中で何かがはじけた。














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